2009/05/23

対岸の火事とゾンビ

金曜日の仕事帰り。御堂筋線の女性専用車両ではマスク着用率9割を超えてた。東京出張中の友人から、首都圏は1割もいないとメールが届いた。そりゃ、感染者数が違うもんね。土曜日のスーパーに買い物に来ている夫婦も揃ってマスクをつけていた。みんなエライね。感心する。スーパー入り口には消毒液が用意されていた。
大学は1週間全学休校になったけど、図書館は平常どおり開館していた。ただしマスク着用のこと。人が少ないし、どうせみんな守ってないだろうと思ったけど、意外なくらいマスク姿が多かった。

わたしの場合は、ウイルス性脳症になった親戚の子どもや妊娠中の知人のこと、最期は感染症であっという間になくなった父のことなどが頭にあり「感染」に敏感になっている。少しでも感染抑制の助けになるならとマスクをつけている。話題のN95マスクじゃないし、これで感染が防げると思っているわけじゃない。でも、モロ感染地域に住んで、通勤時は人ごみを通る以上、自分が感染しているかどうかわからないまま、間接的にでも感染に加担する可能性を考えたら、やっぱりマスクしないとね。

来週から休校が解除されるけれど、今後どのような展開になるんだろう。もうピークを過ぎたとか言われているけど、万一、感染者が急増したら今度こそホントに「都市機能が麻痺」するんじゃないかな。今の段階で何を「麻痺」と呼んでいるのかよくわからないけど。。内田樹先生の「ゾンビの教訓」はホントにそのとおり!だと思う。 来週からの休校解除は内田先生の言われるように「感染のリスクが低下しましたので、外出してもいいです」というロジックではない。豚フルが鳥フルより弱毒性だから大丈夫という話も、根拠はどこにあるのかわかって言ってる人はどれくらいいるのだろう。
薬学部の学生さんのブログ「待兼山のシュナッペル」はいつも根拠の明確な情報を紹介されていて、さすがな~と思う。死亡者数の比較だけでは、豚フルが鳥フルより弱毒性だとはいえないようだ。
型インフルエンザA/H1N1は本当に弱毒性なのか
新型インフルエンザについての情報はこれを読め、いや、これを読んでください」で紹介されている日本感染症学会の提言はとてもわかりやすい。

週末は東京遠征の予定だったけど、まだ何も手配していない。学会サイトに掲載された会長の見解をみても、対応に苦慮されているのがわかる。実は、学会は口実で(^^;)友人に会えるのを楽しみにしてたんだけど、そちらは泣く泣くキャンセルすることにした。大阪から来た女性に会って感染したなんてことになったら申し訳ないもんね。
参加予定のある先生が、そこで罹患してウイルスを持ち帰れば自分がニュースになる!(県内初の感染者)と書いておられた。関西方面からの発表者の部屋は聴衆がいないのでは、とも。対岸の火事ってこういうことなんやなぁ。

休校解除はよいのだけど、大学サイトには毎朝熱を測り37.0℃以上あった場合は、登校を控え安全衛生管理部に報告せよと書いてある。昨日、熱っぽくて身体がだるかったので(それで仕事も遅刻して行った)測ってみたら37.0℃だった。やばいやん!

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2009/05/20

マスクの次は…

わたしの行動範囲内の観察では、マスク使用率は9割に近い。特に電車内でマスクをつけてないと、なんでやっ!と咎めるような視線を浴びせられるという声が多い。咳でもしようものなら、熱い視線でじりじりと焼かれる。
昨日通った梅田では、他府県から来阪したと思しきビジネスマン数人が、マスクだらけの光景にギョッとしてる表情がおもしろかった。そんなたいそうな…と思う人もいるだろうけど、周囲の人への気遣い、感染拡大防止という意味では、やっぱりマスクはエチケットじゃないかなと思う。それにしても今日みたいに気温が高くなると、マスクをして歩くのはつらいものがある。

我が家のマスクは1週間ほどで在庫が切れる。17日の夜にネットでオーダーしたけれど、時すでに遅し。注文殺到のため納期は未定というメールが来たきり。相方は勤務中もマスク着用の通達が出てるし、来週からどうしよう。なくなったらタオルやバンダナで代用すればいいやんと思ってたけど、それもあやし過ぎるし、いざとなると、あまりみっともない格好はしたくないし。。
ちょうどガーゼケットを購入したネットショップにガーゼマスクがあったので、それを追加で注文した。ガーゼマスクの予防効果は低いという指摘もあるけど、ガーゼを二重にするとか、不織布がいいらしいので、キッチンペーパーを間に挟むとかすればよいのでは!と思いついた。だいたい、使い捨てマスクなんか使ってるからマスク争奪戦が起こるわけで、昔ながらのガーゼマスクで再利用できれば大騒ぎすることもないもんね。それに、この機に乗じてバカ高くなっているマスクを買うなんて絶対イヤだという反骨精神もむくむく。(^^;)

で、ググッてみたら、あったあった!手づくりマスク!
こういう発信をされるお医者さんは地域の人々に頼られているんだろうな。拍手!
ペーパータオルでマスク作り片貝医院

こちらもマスク作りの参考に(マイ・ブリコラージュさん)
コーヒーフィルターや排水口用水切袋を利用するって、すばらしい!
マスクの作り方
手作りマスク

さて、これでキッチンペーパー等の材料が売切れにならなければいいんだけど。(^^;)

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2009/03/20

We Will Rock You! Wii Will Fit You!

友人からのメールに「新学期が近づいて来ましたね!o(^∇^o)(o^∇^)」とあった。うれしそうやなぁ。。今のわたしなら、ここで使う顔文字は(+_+)か(T_T)、よくて(^^;)くらいやなぁ。ああ憂鬱。ああ無情。春休みに入ってからシュウロンに関する文献は1行たりとも読んでいない。骨子も全然決まってないし、ほんまにもうどうすんのー! このところ日に日に気持ちが沈んできている。外出するのも億劫で、用がなければじっと日の当たらない部屋にこもっている。もし長生きできたとして、わたしって孤独死のタイプやね。。

そんな日々を打破し心身ともにヘルシーライフをめざして、遅ればせながらWii fit購入。これ、いい! 最初にアバターを作ったら、それが画面の中でフラフープを回したり、スキーをしたり、ヘディングをしたりする。体重やBMIも記録してグラフにしてくれる。ふつうに立ったときに重心の位置がずれているのがよくわかった。左右の身体の硬さが違うのも指摘された。ヨガや単調な筋トレの合間にゲームを組み合わせてできるので飽きないし、トレーナーがあれこれ話しかけてくれるのもよくできている。最初から全部のメニューが表示されているわけじゃなくて、トレーニングを重ねると新しいメニューが増えるというしくみもモチベーション維持に効果的。ホントはシェイプボクシングをやりたいのだけど、しばらくコレだけで十分みたい。しっかりトレーニングして、いつかビリーのキャンプに復帰しよう(^^;)。

Wii購入にあたり、やっとコナミの退会手続をした。コナミに関してはお金をどぶに捨てたようなもので、ほんまに情けない。計算すると自分が許せなくなるので今は深く考えないことにしている。先週もアクアビクスの後、ジャグジーでまったりした。あのまったり感を手放すのは惜しいんだけど、続けて通うのはやっぱり無理なのであきらめる。いつかコナミに歩いてゆけるところに住んで毎日通ってリベンジしたい。って大阪のおばちゃん的発想かな。

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2008/11/01

cherry bomb その後

口の中のサクランボは予想に反して少しずつだけど大きくなっていた。1日のうちでも夜になると腫れがひどくなる。もう病院にゆくしかないと月曜日に歯医者さんに行ったら、切開して中のものを出してしまうほうがよいとのこと。げげっ。その日は夕方からの授業で発表することになっていたので、麻酔が切れたあとの痛みが心配。人前で話すのに支障はないかと聞いたら、「うーん、それじゃ、今日はやめておいたほうがいいですね」と延期になった。

そして今日。3連休の初日。こんなにいいお天気なのに…と空を見上げながら病院へ。処置が終わって2時間くらい経ったけど、今のところ恐れていたほど痛みはない。でも、安静にしてたほうがいいらしい。ま、どこに行く予定もないんだけど。

木曜日のことを書いておかなくては。学内の学会の合同研究発表会と懇親会があった。同期クンの発表が好評で、あまりに落ち着いた質疑応答の様子を見た先輩方から、「うちの院にくる前にどっかに行ってはったん?」と聞かれた。ロシアに潜伏してたって聞いたことがあるけど、わたしも真実は知らない。(^^;)
よく先生が発表前の学生に、質問を想定して答えを用意しておくようにと言われるけど、その意味がよくわかった。

懇親会では、いつも難解な発表でわたしを落ち込ませる先輩と話す機会があった。行き詰まりを感じて苦しんでいることを話すと、今が踏ん張り時だと励まされた。ごちゃごちゃ考えている間にがんばらなあかんね。
学部のゼミでお世話になった先生やマッシュルームカットの学部長にも久しぶりにお会いできた。このお二人が並ぶと、どうしても「巨人・阪神」に見えてしまう。
学部長は帰り際「あーー、たのしかったーー!」とホントに幸せそうな一言を残して会場を出ていかれた。昨年の統合で所属が変わってしまった先生方が勢揃いして、嬉しかったのかなあ。わたしもなつかしい先生方ともっと話したかったのだけど、伝説のオニがいるので近寄れなかった。

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2008/10/05

親知らず自慢

ああ、後期が始まる~と思った途端、夜中にみる夢がガラリと変わった。夢というより、読みかけの本のことを考えたり、発表のネタをどうしよ~とうじうじ悩んで、寝てるのか起きているのかよくわからない。最近、寝てる間に歯をくいしばっているのではないかと気づいた。えらく力が入っているのだ。
そのせいで横向き埋没状態の親知らずが、いっそう隣の歯を圧迫するのかも。英語で wisdom teethって言うと、なんかいいもん持ってるみたいな気がするけど4本もキープしたくない。前から言われていたけど、見事に4本とも水平方向にはえているって珍しくない? 現時点で上の2本は完璧に埋没しているけど、下は微妙に顔をのぞかせており厄介なのだ。

さて、大学は1日から後期が始まった。金曜日の授業では、初回だしということで、修士論文の書き方について話があった。パワポの資料は、院の説明会用に作成されたものらしい。まずは先行研究をまとめるところからスタートするのだけど、それを「初年度のゴールデンウィークくらいには終えたいよねー」と先生。ふぇーん。もう夏休みも終わったというのに、ほとんど未着手なんですけど。。。(+_+)

具体的には、ノートを頻繁に丁寧にとること。
これもやらなきゃねーと思いつつ、手書きにするか、カード方式にするか、ワードにするか…と迷うばかりで未着手。修論用の文献整理もまだ始めていない。あらためて激しい遅れを認識させられた。
それから先生は、文章化することの大切さを力説してはった。たしかに、頭の中でなんとなく思いめぐらしているだけでは前に進まない。少しずつでも、頭に浮かんだことを書き留めるようにしなくてはねぇ。

でもねー、今は当面の発表のことで手いっぱい、頭もいっぱいなのだ。あー、ネタ思いつかへん。なんかこう、寝てるあいだにお告げとかあるといいのになぁ。

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2008/09/23

弱り目にたたり目

やられたーっ。
お肌放任主義も限界だわと思い、口コミで人気のアイクリームなるものを購入。そのメーカーのファンデーションを何回か使っていたこともあり安心してたのだけど、徐々にかゆみが出てきて、ん?なんかへん?と思ったときには、赤くかぶれていた。(@_@)
化粧水すらしみてヒリヒリするし、皮はめくれてくるし、えらいこっちゃ。
口コミの中には、合わなかった人の声もあったのだけど、都合のわるい話は無視してたんだよねー。それでも、量を減らして使い続ければダイジョーブという人がいたので、マネしてみたらさらに大変なことに!
朝起きたら、両目の下がぼこぼこ。めばちこみたいに腫れている。いやー、一晩でハリが出るのを実感!って絶賛されてたけど、これはハリじゃなくて、腫れだからねっ。
子どもの頃からアレルギー気味で皮膚科にも通ってたし、病院でお岩さんみたいと言われたこともある(+_+)。慎重にならなくては。

目の下のたんこぶ?が治まりかけた頃、こんどは歯が痛くなってきた。いや、歯が痛いのかアゴが痛いのか耳の奥なのか頭なのか、はたまた首なのか、よくわからない。ついに生まれて初めての親知らずなるものが存在を主張し始めたのか。それともストレス性?
夜も眠れないほどになったので、一大決心をして昨日は帰りに歯医者に寄ったのに「本日、午後から休診」の貼り紙。よかったー。じゃなくて。(^^;)

今日はもう午後からなんにも手につかない状態。ネットで調べた歯痛のツボを押したり、氷を口に含んだりして、なんとか痛みをやり過ごしている。冷たいものを口に含むと、そのときだけ痛みが消えるので、ペットボトル片手にこれを書いている。ああ、今は、あれほどイヤだった歯医者さんに早く行きたい~。楽になりたい~。
そういえば昨年も10月初めにヘルペスが出たっけ。そういう時期なんかな。気をつけなくては。

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2008/07/01

茶毒蛾と北斗九星

先週末、大学の帰り道にぼんやりと脇腹のへんが痒かった。大学のキャンパスってけっこう蚊がいるので、またやられたかー、でも、蚊が脇腹に忍び込むのはヘンだなぁと思ってた。
帰宅して数時間後、痒みがひどくなってきたときに、どうなってんの?と見てみたら、最初に見たときよりも赤みが増したぼつぼつが「ひしゃく」のように並んでいた。星の数を数えたら大き目のが9つ。なんか腫れ具合が蚊とはちゃうよー。

犯人はだれだ!と考えて思い出したのが、大学の掲示板にあった茶毒蛾大量発生!のおしらせ。本丸キャンパスで茶毒蛾の幼虫が大量発生してるので注意するようにと書いてあったけど、関係ないだろうとろくに読んでなかった。
あらためて掲示板にアクセスしてみると、なんとその幼虫の毒針はとても細くて繊維の隙間から中に入り込むし、風に乗って飛んでゆくらしい。ひゃぁ~、これが犯人かも。。。ちょうど痒くなったのは、週に1回の本丸キャンパスでの授業に出た日だし、相当因果関係ありとみた。

その後、ネットで検索してみると、以下のような記載があった:

毒針が刺さっているまま、その部分の皮膚を引っ掻くと、毒針が皮膚の奥に深く刺さってしまいます。そうなると、4週間くらい皮膚炎に悩まされるようなこともありますので、絶対にそのようなことのないようにご注意下さい。

→手遅れやん。

万が一刺されたなと思ったら、すぐにガムテープを刺された部分の皮膚にべったりと貼り付けて、思い切りベリッと剥いでください。毒針をガムテープで抜こうという試みです。ガムテープの処置をしてよいかどうか判断に迷う場合はすぐに皮膚科医に相談することをお勧めします。

→痛そうっ!

毎年、茶毒蛾の幼虫による被害が日本のあちこちで見られるらしく、ツバキ・サザンカに多く棲みついているとのことなので、みなさまお気をつけください。
ひどい皮膚炎になった人の写真もあったけど、リンクはやめておきます。それらの写真に比べたら、わたしの北斗九星なんてまだかわいいもんだわ。まわりにちょっと星雲が見える気がするけど、これが天の川になったら病院に行くことにしよう。

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2007/12/09

地中海ダイエット

うぅ。苦しくなってきた。卒論が書けない。。。というより、英語が書けないと言ったほうが正確かも。データ分析の章は、骨子を日本語で書いて、それを基に英文を書こうとしているのだけど、これがまあ全然進まないのだ。
2行くらい書いては、ふぅ。。。っと休憩してしまう。歩みののろいカメさんは、それでも生真面目にのそのそ前進を続けてゴールできたけど、カメより遅いカタツムリペースのわたしは、ホントにゴールできるのだろうか。。。
たとえゴールできたとしても、締切過ぎたらあかんからねぇ。

今日は朝から、水曜提出のレポートの準備でメタボリック・シンドロームについて調べていた。日本のメタボ診断基準のひとつであるウエストサイズは、女性の場合90cm以上ということになっているが、これを75cmに引き下げるべきではないかという報告を見つけた。
えらいこっちゃ。90cmは遠い話だと安心しきっていたが、わたしの下半身デブ傾向がこのまま続くと、75cmはそう遠くない気がする。カタツムリペースでも、生きていればいつかは到達するはずだ。

メタボ予防には、地中海ダイエットがいいらしい。一瞬、地中海でとれた塩をどうこうとか、新種の、日本でいう「ダイエット」かと間違えそうになったけど、この場合はふつうの「食べもの」の意味やね。我が家も、オリーブオイルが基本という点だけは、Mediterranean dietに当てはまる。

あと期待したいのが、dark chocolateのインスリン抵抗性改善効果。研究チームの博士は、健康目的でチョコを薦めるにはまだ早すぎるとインタビューで釘を刺していたけど、誇大広告商品がすぐに出てきそう。エピカテキン含有量をアピールしてたら要チェック!

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2007/10/17

「収穫」の秋

今日提出のレポートのトピックは臓器移植だった。資料集めをしていると、妙にグッドタイミングでニュース記事が出てくるので不思議に思っていたら、実は、日本で臓器移植法が施行されたのが1997年10月16日。ちょうど10年目ということで、関連記事が多かったのだ。

昨年の調査になるが、実際の臓器移植に携わる医療関係者で脳死を人の死とみなすと答えたのは39%だった。現場の意識としては、かなり低いのではないか。
("Revising the Organ Transplant Law")

アメリカでは、今年7月、医師が患者の死を早める処置を行ったとして訴えられた。移植がらみで医師が訴えられたのはこれが初めてらしいが、専門家は心配が現実のものになったとコメントしている。
"If you promote organ donation too much, people lose sight that it's a dying patient there. It's not just a source of organs. It's a person."
("In push for transplant organs, critics see room for abuses")
ホントに↑の言葉どおりだと思う。最後の瞬間まで、人として扱ってほしい。

Moriokaが指摘しているように、脳死を人の死ととらえるかどうかは、その人との人間関係に影響される。6歳の息子の脳死を医師として理解できても、父としては受け入れ難かったという例も紹介されていた。
("Two Aspects of Brain Dead Being")
たとえ本人の意思だとしても、動いている心臓を摘出するとか、まだ温かいからだにメスを入れるのは、なかなか受け入れられないというのが、普通の家族の心情じゃないだろうか。

それから、看護科学生への調査で、「通常の報道では伝えられていない情報を提示」したら、その前後で、脳死と臓器移植に対する意識が変化したという興味深い報告があった。著者は「どちらかと言えば「助かる命」に重点が置かれ、「消えていく命」が語られないまま「命のリレー」「命のおくりもの」というイメージ」が先行しているのではと警告する。

・上に挙げた以外の参考サイト
Barber, Norm.Third Edition 2007 of the Nasty Side of Organ Transplanting
わたしは"Organ Selling, Organ Theft"しか読んでないけど強烈。ヘルメットの強度実験に使われるって。。。ホントに!?

「脳死」・臓器移植に反対する関西市民の会
「ご家族の強い希望で」発表のウソ…ショックだった。

そうそう、タイトルの説明を忘れてた。
臓器を「摘出する」っていうとき、harvestという語を使うのだと初めて知ったので。。。

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2007/10/13

病院で読書

頭のまわりで火花が散るような痛みは、ほぼ治まった。その代わり、頭の奥のほうで、ずきん!と激痛が走る。水疱が顔面に広がることもなくホッとしているけど、かえってウイルス軍が内部に侵攻しているのでは…とちょっと不安。昨日、病院でまた3日分の薬を出してもらい、次は月曜日に来るようにと言われた。

順番待ちの間、藤原帰一の「映画のなかのアメリカ」を読んだ。テーマごとに章をたて、たとえば第1章「兵士の帰還」では、いくつかの映画を通して、帰還兵がどのように描かれているかをみてゆく。それはつまり、アメリカ社会が帰還兵を、ひいては戦争をどのようにとらえているかを表しているのだ。
「我等の生涯の最良の年」では、兵士の帰還は愛で迎えられ、たとえ恋人に裏切られたとしても、しっかりと新たな幸福が約束されている。そして夫を捨てた妻は「徹底して悪女として」描かれる。
「青い戦慄」の脚本はレイモンド・チャンドラーが書いたそうだが、「戦争で心身の平衡を失った」帰還兵を犯罪者とすることに対し海軍省から横槍が入り、犯人を変えざるを得なかったという。

しかし、ベトナム戦争後はこれが一転し、「夫が戦地にいる間にほかの男に走る妻が、…悪女どころかヒロインに昇格」する。ジェーン・フォンダ主演の「帰郷」である。
「タクシードライバー」は、「青い戦慄」で表現を封じられた帰還兵の人格崩壊を描いた。

前回の大統領選挙候補だったケリー上院議員は、ベトナム戦争に従軍したことを強くアピールしていた。これは「戦場の現実から離れて戦争を美化することが可能となった」時代だからこそと著者は指摘する。

おもしろいな~。この本で取り上げられている映画を全部見てみたい。わたしみたいに何も考えずに見てる映画も、線でつないでみると、何か新しい発見があるかも。でも、目に見えるものだけにとらわれてはいけない。
「ハリウッド映画は、そこになにが映されているかばかりでなく、なにが映されていないかによって、アメリカを語っている」という一文がとても重い。

つづきは月曜日、また病院で読もう。

映画のなかのアメリカ (朝日選書)

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