2010/01/27

企業は人なりって言うけど意味がちゃうという話

昨日、久しぶりにScott Ainslieからメールが届いた。春からの♪LIVEスケジュールのお知らせかなと思ったら、いつものメーリングリストとは別で、いきなり "Our democracy has been put at considerable risk" と深刻な雰囲気。米国最高裁判決への反対署名の依頼だった。最近、ニュースのチェックを怠っているので全然気づいてなかったけど、先週、アメリカで先例を覆す大変な最高裁判決が出たらしい。

ロイターのサイトによれば、「米連邦最高裁は21日、企業の選挙資金拠出を制限した連邦法は言論の自由を保障した憲法に違反するとの判断を下した」とのこと。
具体的な内容は、こちらのブログがわかりやすい。ヒラリー・クリントン批判のための映像製作に保守系団体が資金を出し、それをケーブルテレビで放映しようとしたら、上記法律に基づいて放送を禁止されたので、それをめぐって争っていた。

判決は、違憲5(保守+中道)vs合憲4(合憲:リベラル)という僅差で、多数意見の根拠は、法人(企業)も個人(自然人)と同様に、言論の自由を有するということらしい。上記ブログに書かれていたけれど、別に違憲判断をせずに判決を下す選択肢もあったのに、あえて先例を覆してまで、法自体を違憲としたところに、保守派の強いメッセージがあるというのが大方の見方。これでは、これまで以上に巨額の政治献金が企業から流れ、選挙に民意が反映されるとは言い難いとだれしも不安になるだろう。

アメリカの最高裁判事は大統領が指名し、終身制なので、以下のとおり歴代の大統領によって選ばれた裁判官が含まれている(上記ブログからの引用)。

「多数意見は、ケネディ(レーガンが選任、以下カッコ内は選任大統領)の他、ロバーツ(長官:ブッシュ・ジュニア)、アリート(ブッシュ・ジュニア)、トーマス(パパ・ブッシュ)、スカリア(レーガン)の5人から構成され、少数意見は、スティーブンス(フォード)の他、ギンズバーグ(クリントン)、ブライヤー(クリントン)、ソトマイヨール(オバマ)から成る。」

ScottのメールにあったサイトはMove to Amend
日本人のわたしはサインできないけれど、グローバル化の進む現在、アメリカの政治は世界に大きな影響を及ぼすので、このような動きを知っておくことはたいせつかなと思いScottのメールを紹介した次第。Newsweek(日本語版)のこの記事もおもしろかった。

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2009/12/18

タコの借り物競争

またしても、しょーもないコトを書きたくて。

お昼休みにBBCのサイトで見つけたニュース映像。
Octopus snatches coconut and runs

タイトルから想像した以上のタコのパフォーマンスに感動。
タコって泳ぐだけじゃなく、走るの得意なんやねー。

わたしも40″あたりから登場するタコみたいに隠れてしまいたい~。

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2009/10/18

モルディブ海中閣議

昨日TVで見てびっくりしたニュース。モルディブのナシード大統領と11人の大臣がモルディブの海に潜って会議を行い、世界に向けて温室効果ガスの削減を求めた。
ナシード大統領!やるなあ!
Nasheed

大統領護衛のために、もちろんリーフは事前にチェック済み。危険なサメがいないのはわかってたので、問題があるとしたらmoray eel(ウツボ)だとか。
会議で使用されたウエットスーツ等は、protectmaldives.comでオークションにかけられ、収益はサンゴ礁保護のために使われるという。このサイトの動画を見たら、英語の字幕が入っている。音声はきっとディビヒ語なんやね!

海面上昇でモルディブが海に沈んでしまわないように、できることがあれば協力したい。以前、観光客がさんごを人工的に植えるお手伝いをしているのをTVで見たことがある。浅いところでスノーケリングでも大丈夫そうだったので、できれば参加したいなぁ。
モルディブを訪れることが経済的に役に立つのであれば、ぜひまた行きたい。でも、『ジャマイカ 楽園の真実』を見ると、海外資本のリゾートに行っても、現地にほとんど利益はなさそうなので、旅行スタイルもよく考えなあかんね。

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2009/05/18

裁判員制度における被害者のプライバシー確保を

某SNSの友人経由で知りました。
避けて通りたいと思っていた裁判員制度。一度だけ説明会のようなものに行ったきり、なんの知識もありません。まさかこんな問題を孕んでいたとは知りませんでした。

「性犯罪被害者名も裁判員候補に開示、情報流出懸念の声」
裁判員は当然、事件と無関係でなければなりません。それを確認するためには、裁判員の「候補者」の段階で被害者の氏名等を伝えることになるわけです。それでも、選任されなかったほとんどの人は、裁判員法が定める守秘義務を負う必要がないとのことです。

性犯罪の被害者のほとんどは被害を他人に知られたくないと願っているため、刑事訴訟法では被害者の申し出があれば、氏名や住所などを法廷で伏せるよう定めているそうです。にもかかわらず、裁判員に選任されるかどうかもわからない(つまり守秘義務を負わない)候補者に、被害者の氏名や事件の概要を知らせては片手落ちでしょう。
今のところ上記の内容が掲載されたのは読売新聞の九州版だけのようです。

アジア女性資料センターでは、「裁判員選任手続きにおける性暴力被害者の安全とプライバシーの確保を求める」ための緊急署名を求めています。
こちらで詳細をお読みください

また、弁護士のため息さんの「裁判員制度についての司法関係者の本音」を読むと、こんな状態で制度が開始されることが信じられません。

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2009/01/21

Forty-Four

といったら、昨夜までのわたしはクラプトンのだみ声を連想してたのだけど、いまはバラク・オバマの声が頭の中に響く。夜中にTVで就任式を見ながら、ひとりで拍手をしてたのだけど、あの大観衆に混じって一緒に祝いたいと思った。それと、みんなが旗を振っているのに、うちにはアメリカ国旗がなくてちょっと残念だった。まぁ、あるほうが不思議だと思うけど。でも、ユニオンジャックはあるのだ。ついでに言うと、ブラジル国旗柄の傘もある。なんで? ナショナル・モールで早朝から開場を待つ人々のように、真夜中に鈴鹿のゲートが開くのを待った時代があったのだ。

それはさておき。
オバマの魅力、オバマへの期待は言うまでもないが、TVを見ながら感じたのは、オバマを大統領に選んだアメリカ人がうらやましいということ。自分たちの代表を選んだという自覚と誇り。制度の違いもあるけれど、日本では味わえない感覚だと思われる。
子ブッシュが再選されたときに、世界に向けてSorry!と発信した人たちのことを以前書いたことがある。かれらは自分たちの責任を感じていた。未曾有の低支持率の日本の首相について、日本人の多くは、だれが選んだんや!と他人事だと思っているのではないか。あんな人を首相にしてごめんね…などと責任を感じたりはしないだろう。。なーんて、余計なことを考えたら、せっかくのお祝い気分が台無しやわー。

今日の授業は、アフリカン・アメリカン作家がアフリカン・アメリカンを描いた作品を読んだ。授業の最初は、ひとしきりオバマの話。オバマTシャツを着てきた先輩がいて、うらやましかった。オバマグッズほしいよー。
ところで、就任式の前のイベントもみんな観たのだろうか? 豪華メンバーが次々登場。ネット上にたくさん映像があるけれど、忙しくてデンゼルのスピーチしか見ていない。というか、わたしはそれだけで充分。デンゼルを観ていたら、この人がpresident?と錯覚するくらい。
Jin and Tonicさんが、映像をたくさん集めてくださっているので、↓でまとめてご覧ください。
リンカーン記念堂における歓迎式典
オバマ大統領就任式

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2008/11/09

パウエルが泣いた、ジェシー・ジャクソンも泣いた

火曜日の夜から水曜日にかけて、そわそわしていた。アメリカ大統領選が気になって。
いくらオバマ優勢と言われていても、最後まで何が起こるかわからないし、何をするかわからない国だから。
水曜の授業は午後1時から始まるので、ちょうどその頃、米国初の黒人大統領誕生!のニュースが世界中を駆け巡っていたのだろう。感動の瞬間をリアルタイムで見ることができなかったのが少し残念。

オバマの演説は心に響く。言葉に力があることを思い出させてくれる。
Jin and Tonicさんのところに、演説のスクリプトや映像、日本語訳がたくさんあるので、聞いたことのない方はぜひ! 一緒に"Yes, We Can!"と叫びたくなります。
ブラックもホワイトも、ラティーノもエイジアンもネイティブ・アメリカンも、リッチもプアも、ゲイもストレートも・・・み~んなで1つの国なのだ、The United States of Americaなのだという言葉は、オバマの出自だからこそ説得力がある。

当選が決まった夜、シカゴでオバマの演説に耳を傾ける聴衆の中に、ジェシー・ジャクソンがいて、感極まった表情がTVに映し出されていた。闘い続けてきた長い道のりを思って感無量だったにちがいない。オバマ自身、祖母(白人)の、道で黒人とすれ違うと恐かった…という正直な言葉に傷ついたこともあるという。
オバマが演説の中で紹介した106歳のAnn Nixon Cooperさんの人生に思いを馳せても胸が詰まる。本当に長い道のりだったろう。でも、まだようやく始まったばかり。これから。

4年前、ブッシュを倒せなかったと多くのアメリカ国民が世界に向けてSorryと発信した。今年は、オバマを選んでくれてありがとう!とアメリカ国民に伝えたい。

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2008/09/15

豚に口紅

アメリカの大統領選は、マッケインが副大統領候補にアラスカ州知事の自称「ホッケーマム」ペイリンを指名して、新たな展開をみせている。サプライズという意味ではマッケイン陣営の選択は大成功だろう。
共和党大会でのペイリンの受諾演説はちらっとだけTVで見た。「ホッケーマムと闘犬(pit bull)との違いは・・・リップスティックなのです!」とくちびるを指差すところで会場は沸いてたけど、どういうことなのかピンとこなかった。こんな口紅をぬって隠してるけど、ホントのわたしは鋭い牙むき出しのアグレッシブな闘犬なんだからね…(なめたらあかんぜよ)と言いたかったのだろうか???

オバマは、マッケインが突然とってつけたように変革が重要なんだと言い出したことについて、口紅つけても豚は豚と批判した。(You can put lipstick on a pig, it's still a pig)
この豚に口紅のイディオムは、そこだけ切り取って聞くと、まるで上記ペイリンの口紅発言を受けたかのように思われるおそれがある。案の定、マッケイン陣営はペイリンに対する侮辱だ、性差別だ、謝罪せよ~と騒ぎ立てる。でも、オバマ陣営はそれを見越していたかのように、あんたもヒラリーに言ったやん…と反論する。用意周到と言うべきか。

TIMEの記事 A Brief History Of:'Putting Lipstick on a Pig によれば、これは車のセールスで普通に使われているフレーズらしい。さらに、チェイニーやマッケインの例も含めて、過去の使用例が紹介されている。政治の世界に限っても、こんなに使われているんだ。へぇ~っ! おもしろいネタを提供してくれるのはありがたいけど、大統領選にはもっと重要な論点があるやろうに。。。
日本でもアメリカでも、今年の流行語大賞は政界から生まれそう。

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2008/09/05

これこそ美豚

知財関連サイトのニュースで発見。

ルイ・ヴィトン柄の豚が登場(1)

コレ、芸術作品って???
ヴィトンの前はシャネル豚も「製作」したらしい。
ちょっと胸が痛い。
この「皮」に群がる人がいるんだよね。
そんなにブランド好きなら、自分のからだにタトゥー入れたらいいやんね。

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2007/11/06

ちょっと待ったぁ!USPTO

今朝、ネットをチェックしていて、11月1日施行予定だったアメリカのルール改正に対し、バージニア東部地裁で差止めの仮処分決定が出されたというニュースを見つけた。
アメリカ特許庁のトップページにも、その旨の通知が記載されている。
特許庁に待ったをかけるなんて、さすがアメリカ…と妙に感心してしまった。しかも、こんな間際(10月31日)になって。。。

ちょうど今日、最近の外国特許法関係の改正について、クライアントに案内を送ろうしていたので、さっそく、仮処分の最新情報を追記して送付することになった。まだ、アメリカの代理人からも「待った!」については連絡がきてないし、この先どうなるんだろう。

それにしても、いったいだれが、差止め請求なんかしたんだろ?と思って調べたら、もう裁判所から出されたorderがUPされていた。原告は個人の発明者と大きな製薬会社みたい。他にも支持する企業や団体が名を連ねている。それだけ、影響が大きいということなんやね。
参考:
"Court Blocks PTO Rules on Eve of Effective Date; All Four Equitable Relief Factors Suggest Injunction"

"Materials from Tafas/GSK v. Dudas: Challenging the PTO's new Rules" 

専門的内容はさっぱりわかりませんが(^^;) こういう↓コメントを読んで、にやにやしています。
"I loved reading the USPTO's brief, as it made me laugh. The best part is below (read the last paragraph why the rule changes are a good thing for the public)."
詳細はコチラ

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2007/10/17

「収穫」の秋

今日提出のレポートのトピックは臓器移植だった。資料集めをしていると、妙にグッドタイミングでニュース記事が出てくるので不思議に思っていたら、実は、日本で臓器移植法が施行されたのが1997年10月16日。ちょうど10年目ということで、関連記事が多かったのだ。

昨年の調査になるが、実際の臓器移植に携わる医療関係者で脳死を人の死とみなすと答えたのは39%だった。現場の意識としては、かなり低いのではないか。
("Revising the Organ Transplant Law")

アメリカでは、今年7月、医師が患者の死を早める処置を行ったとして訴えられた。移植がらみで医師が訴えられたのはこれが初めてらしいが、専門家は心配が現実のものになったとコメントしている。
"If you promote organ donation too much, people lose sight that it's a dying patient there. It's not just a source of organs. It's a person."
("In push for transplant organs, critics see room for abuses")
ホントに↑の言葉どおりだと思う。最後の瞬間まで、人として扱ってほしい。

Moriokaが指摘しているように、脳死を人の死ととらえるかどうかは、その人との人間関係に影響される。6歳の息子の脳死を医師として理解できても、父としては受け入れ難かったという例も紹介されていた。
("Two Aspects of Brain Dead Being")
たとえ本人の意思だとしても、動いている心臓を摘出するとか、まだ温かいからだにメスを入れるのは、なかなか受け入れられないというのが、普通の家族の心情じゃないだろうか。

それから、看護科学生への調査で、「通常の報道では伝えられていない情報を提示」したら、その前後で、脳死と臓器移植に対する意識が変化したという興味深い報告があった。著者は「どちらかと言えば「助かる命」に重点が置かれ、「消えていく命」が語られないまま「命のリレー」「命のおくりもの」というイメージ」が先行しているのではと警告する。

・上に挙げた以外の参考サイト
Barber, Norm.Third Edition 2007 of the Nasty Side of Organ Transplanting
わたしは"Organ Selling, Organ Theft"しか読んでないけど強烈。ヘルメットの強度実験に使われるって。。。ホントに!?

「脳死」・臓器移植に反対する関西市民の会
「ご家族の強い希望で」発表のウソ…ショックだった。

そうそう、タイトルの説明を忘れてた。
臓器を「摘出する」っていうとき、harvestという語を使うのだと初めて知ったので。。。

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