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2014/08/06

夏休み始まってん

月曜日の授業をもって今学期終了。昨日はスクールバスがあるうちにと本丸キャンパスに行き、図書館で本を借りてきた。先週提出した某所の翻訳課題で経済関連の用語に苦労したので、そっち方面をフォローしようとこの2冊。

母語であっても、自分で使い慣れない表現は、なかなかすっと出てこない。馴染みのない分野の場合は、日本語のコロケーション辞典がほしいくらい。「冷え込む」のは「消費」か「景気」か?とか。それでも今は、ネットで似た内容の記事を読めるので、ずいぶん助かっている。グーグルでフレーズ検索をすれば、コロケーションの確認にも使えるし。

先週は久々に英語のプレゼンをしたのだけど、これがもう情けない出来で激しく凹む。想定外の緊張で声が裏返り心臓ばくばく。厳しい授業ではなかったし、他の学生のプレゼンもなんというか「カジュアル」だったし、まあ自然体でできるだろうと思っていたのに。
きっと、ほとんどが留学生という特殊な環境だったので、ちょっとでもマシな英語を話さねば…と知らないうちに気負ってしまったのだと思う。それと、なるべく「原稿を読む」のを避けようと思ったのも敗因だろう。海外の学会で発表をこなす同期のみなさんとはえらい違い…などと思うとさらに凹む。
ちなみに、この日、原稿は紙ではなくiPad miniに入れてプロンプタ代わりにした。パワポに貼り付けて「発表者ツール」を使うほうがいいかなとも思ったけど、PCは重くて持って行く気になれない。

プレゼンの準備をしながら、翻訳における方言の使い方はおもしろいトピックだと思った。前にも紹介した「翻訳がつくる日本語 ヒロインは『女ことば』を話し続ける」によると、黒人やいわゆる「田舎者」の言葉を翻訳する際、東北弁がよく使われているが、それは本当に存在する方言ではない。それらしい言葉を翻訳者が創っているため、著者は「疑似東北弁」と呼ぶ。さらに、複数の方言が混在している場合もあるという。
ドラマや映画だと方言指導という役割の人がちゃんといるのに、出版の場合はノーチェックなんだろうか。言語のヒエラルキーについては、歴史的には存在したかもしれないけど、今はどうなんだろ。大阪弁話者のわたしは、別に標準語と大阪弁の間に優劣があるとは思わないし、今は方言ってポジティブに捉えられているように思うんだけど。NHKの朝ドラ効果もあるしね。

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Diary」カテゴリの記事

コメント

大阪弁を話す役柄の人で、この人上手いな、と思うとたいていが関西出身だったりしますよね。映画の「阪急電車」を違和感なく見られたのはほとんどが関西人で、それ以外の人は共通語で話していた、というところかなぁ、と思っています。

翻訳の中の疑似東北弁、気になりますね。どうして東北なんでしょうね。ハリポタのハグリッドも確か東北弁でしたよね。例えば鳥取弁とか、富山弁、高知弁…ではダメなんでしょうか。…と考えるとやはり認知度の高さがモノを言うのかなぁと…。

私は典型的な神戸弁話者ですが、日本語教師として日本語を話すとき、知らない間にイントネーションが関西弁になってるみたいです。気を付けてはいるのですが…。生徒の話す日本語をモニタリングして初めて気付くというありさまですが、たまにわからなくなるんですよね。テレビから聞こえる日本語もイントネーションが変だし。昨日も「彼氏」という言葉を導入中、これって、イントネーションどうなの???と悩んでしまいました。

さて、夏休み!ですが、教師には休みがないですよね。お互い体をいたわりつつ、頑張りましょう♪

投稿: り~やん | 2014/08/07 10:30

♪り~やん さん
東北弁が一番標準語から遠いとされているというような指摘があったような。方言についての調査結果なども紹介されてたけど、手元に本がないので詳細はご紹介できなくてすみません!

標準語のアクセントがわからなくて、あわてることあります~。そうなったら、もう自分では判断できないですよね。母語でもアクセント辞典のようなものが必要だなあと思いました。statusの例もそうだけど、言葉は変化してますもんね。

投稿: miredo | 2014/08/08 12:39

日本語を教えていて、気がついたことは、「ひ」と「し」の発音が曖昧なこと。「おひさしぶり」なのか「おしさしぶり」なのか時どき混乱する。気をつけないと後者のほうを話している。東京は下町の方の方言らしいとのこと。
また、fとhの発音が苦手です。
まあ、話すこと自体が苦手なのかも...。

おぎてつ

投稿: おぎてつ | 2014/08/08 20:39

こんにちは! 毎日、毎日、暑いですね。miredoさんがんばってますねー。

私は日本語アクセント辞典持ってますけど、最近買った電子辞書の広辞苑には音声もあって、よくボタンを押して日本語発音聞いてます。
でも日本語って文章になったり、単語の後に単語がくっついたりすると、また変わってくるんで複雑やなーと思う。
さっき「奇想天外」を聞いたら、4種類も発音してくれて、もうそんなに発音なんて、気にせんでもええやんかーと思ったよ~。happy01

投稿: minka | 2014/08/08 22:13

♪おぎてつ さん
そっかー。それぞれ生まれ育った環境で、迷うところが違うんですね。って、まあ当たり前のことでしょうけど。その世界の中だけにいると気づかないかもですね。ザ行とダ行が入れ替わる地域の人が日本語教師になったら大変だろうなあ。(^^;)
話すのが苦手なら(とは思わないけど)歌えばいいんよね!

投稿: miredo | 2014/08/09 15:53

♪minkaさん
おお、お久しぶり!元気にしてる~?
音声付広辞苑いいね!やっぱり電子辞書買い直そうかな。
あー、単語がくっついてイントネーション変わるのってあったよね。「大学」や「大会」を付けると変わる例が教科書に載ってたの覚えてるよ。
「奇想天外」で4種類?どんなのか興味津々。lovely

投稿: miredo | 2014/08/09 15:54

大阪弁話者(いや、京から下ったり、陸奥に遊学しに行ったり、江戸に上ったりしたので、イントネーションだけが「大阪弁」に似ている疑似大阪弁話者かな)の私ですが、40年くらい前に陸奥にて東北出身者らと共同生活をして議論していたときに、彼らに言われたことを想い出しました。
「お前はどこに行っても大阪弁を話すけど、俺たちはどこに行っても東北弁を話せないんだよなあ。標準語とやらを覚えて話すんだよなあ」
方言や文化の格差というものを感じたことを覚えています。この前の大震災からの復興の遅れもその点からきているような気がしています。
かなり昔の話なので、今はどうかはわかりませんが。

投稿: あーだこーだ | 2014/08/10 00:12

♪あーだこーだ さん
方言と標準語、地方と東京の差が今よりも大きく感じられていたのは理解できます。それは社会が作り上げた差だけど、個人がそれを受け入れてしまった(受け入れざるを得ない状況だった)のでしょうね。
映画の吹き替えに方言が使われている話をすると、英会話の先生が「じゃ、目を閉じて聞いてるだけでも、だれが話しているのかわかるんやね!」と感動してました。「疑似」方言の是非はともかく、方言が日本語を豊かにしてくれてるんだなあと再認識してうれしくなりました。

投稿: miredo | 2014/08/10 16:15

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