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2014年8月

2014/08/27

映画イッキ見・夏休み

映画やドキュメンタリーを録画しても、いつも溜まる一方。夏休みになって少しずつ消化している。順不同。

あなたになら言える秘密のこと
夏休み前に見たのだけど、これは記録しておかねば。見るのが辛いけれども、目をそむけてはいけない映画。タイトルは甘いロマンスを連想させるかもしれないけど、とても重い戦争の記憶。

ザ・タウン
アルゴを見て、すっかりベン・アフレックのファンになった。アルマゲドンやグッド・ウィル・ハンティングに出てたのは後から知った。その後、かれが出てるのは見逃さないようにしている。この映画では銀行強盗のプロ集団を率いているが、もう足を洗おうと決心する。銀行強盗で人質にとった女性と知らず、惹かれるようになるが。。最後に出てくるオレンジはオレンジ・カウンティを示しているのだろう。

ゴーン・ベイビー・ゴーン
ベン・アフレックが監督、弟が主演の社会派作品―という謳い文句どおり。途中、ストーリーがどこに着地するんだろうと少し心配になったけど、最後はそういうことでしたか…と納得できる。正義とは何か? 善悪を判断できるのはだれか? そんなことを考えてほしいという監督の願いが感じられる。

一枚のめぐり逢い
戦場で偶然拾った写真に命を救われた兵士が帰還後、その写真の持ち主を探しにゆく。最初は戦闘場面なので、戦争ものかと思ったけど、ちょっと違う。原作はニコラス・スパークス "The Lucky One"という原題のほうが内容には合っている。

日の名残り
言わずと知れたカズオ・イシグロの名作を映画化したもの。イギリスのお屋敷ものは面白い。背後にナチス政権との関係が描かれている点が興味深い。執事は自分の意思を持つことができないのか。世間と隔絶されたお屋敷内で生きてきた執事の内面をうまく描いている。

J・エドガー
タイトルのエドガーとは、初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバー。監督がクリント・イーストウッドなので、社会派の秀作を期待したが、ちょっと物足りない印象。それでも、8代の大統領に仕えたというこの人物がその権力を得てゆく過程や、意外な私生活(ゲイだったの?)が描かれていて興味深い。JFKやキング牧師暗殺、ウォーターゲート事件など、アメリカの歴史の背後でどのような力が働いていたのか、もっと知りたいと思わせる映画だった。

裏切りのサーカス
サーカスとはイギリスの諜報機関、つまりMI6のことらしい。原題は "Tinker Tailor Soldier Spy"で、諜報部員のコード名を並べている。諜報機関の二重スパイ探し、MI6とKGBの情報戦というややこしいプロット。実は途中から見始めたので、人間関係を理解するのが大変。それでもなぜか引き込まれる映画だった。ベネカンことベネディクト・カンバーバッチも出ている。

ヘルプ~心がつなぐストーリー~
アメリカ南部の黒人メイドたちの声なき声を本として出版するという大胆な企画を描いた映画。それは聞き書きという形をとっており、著者は(自称)ジャーナリストの白人女性。結婚もせず仕事に生きがいを見いだそうとする当時の常識から外れた存在。彼女自身もある意味、マイノリティといえるだろう。
「奥様」とメイドの関係に焦点を当てているので、主な登場人物は女性ばかりという珍しい設定。コミカルな風味づけで、暗く重くなるのを巧みに避けている。

インフォーマント!
マット・デイモンが企業の内部告発者として、FBIに協力して悪事を暴く。正義の味方かと思いきや・・ネタばれ防止のため以下自粛。大どんでん返しに唖然。年とってダメ親父みたいな頭になったデイモンがなんとも形容しがたい。

歓びを歌にのせて
偉大な指揮者が幼少期を過ごした故郷に戻り、地元の聖歌隊を指導し、ばらばらだった人々の心をつないでゆく。音楽とコミュニティというトピックはよくあるけれど、さらにこの作品は個々の登場人物の生き方がどう変わってゆくのかを丁寧に描いている。スウェーデン映画で風景も美しい。

幸せの教室
リストラされたトム・ハンクスが再就職のために大学に行って、ジュリア・ロバーツ先生に出会う。ちょっとダサイけど真面目にがんばるトム・ハンクス。社会人学生だったわたしには共感できるところが多かった。ジュリア・ロバーツの担当科目はプレゼンテーション。やる気のない学生を相手にうんざりした表情もトム・ハンクス効果で変わってゆく。かれの最後のプレゼンがよかったな。こういう、ほっとできる映画がやっぱりいい。
経済学の教授が日系の俳優で、見たことあるなあと思ったら、ちょうどTEDに登場しているのを見つけた。ジョージ・タケイ氏の "Why I love a country that once betrayed me"こちらもおすすめ(日本語字幕あり)。

で、読書のほうはというと、トニ・モリスンの「青い眼がほしい」を読んだくらい。日本語なのでそれこそイッキ読み。あとは仕事(非常勤)に役立ちそうな本をあれこれ。後期の授業デザインを考えている。なかなか自分の勉強のほうは進まない。

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2014/08/06

夏休み始まってん

月曜日の授業をもって今学期終了。昨日はスクールバスがあるうちにと本丸キャンパスに行き、図書館で本を借りてきた。先週提出した某所の翻訳課題で経済関連の用語に苦労したので、そっち方面をフォローしようとこの2冊。

母語であっても、自分で使い慣れない表現は、なかなかすっと出てこない。馴染みのない分野の場合は、日本語のコロケーション辞典がほしいくらい。「冷え込む」のは「消費」か「景気」か?とか。それでも今は、ネットで似た内容の記事を読めるので、ずいぶん助かっている。グーグルでフレーズ検索をすれば、コロケーションの確認にも使えるし。

先週は久々に英語のプレゼンをしたのだけど、これがもう情けない出来で激しく凹む。想定外の緊張で声が裏返り心臓ばくばく。厳しい授業ではなかったし、他の学生のプレゼンもなんというか「カジュアル」だったし、まあ自然体でできるだろうと思っていたのに。
きっと、ほとんどが留学生という特殊な環境だったので、ちょっとでもマシな英語を話さねば…と知らないうちに気負ってしまったのだと思う。それと、なるべく「原稿を読む」のを避けようと思ったのも敗因だろう。海外の学会で発表をこなす同期のみなさんとはえらい違い…などと思うとさらに凹む。
ちなみに、この日、原稿は紙ではなくiPad miniに入れてプロンプタ代わりにした。パワポに貼り付けて「発表者ツール」を使うほうがいいかなとも思ったけど、PCは重くて持って行く気になれない。

プレゼンの準備をしながら、翻訳における方言の使い方はおもしろいトピックだと思った。前にも紹介した「翻訳がつくる日本語 ヒロインは『女ことば』を話し続ける」によると、黒人やいわゆる「田舎者」の言葉を翻訳する際、東北弁がよく使われているが、それは本当に存在する方言ではない。それらしい言葉を翻訳者が創っているため、著者は「疑似東北弁」と呼ぶ。さらに、複数の方言が混在している場合もあるという。
ドラマや映画だと方言指導という役割の人がちゃんといるのに、出版の場合はノーチェックなんだろうか。言語のヒエラルキーについては、歴史的には存在したかもしれないけど、今はどうなんだろ。大阪弁話者のわたしは、別に標準語と大阪弁の間に優劣があるとは思わないし、今は方言ってポジティブに捉えられているように思うんだけど。NHKの朝ドラ効果もあるしね。

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