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2014/07/12

ポケットの小石

6月をやり過ごして7月に突入。母の命日がある6月はどうしても気持ちが後ろ向きになってしまう。空の色のせいもあるけれど。

そんなとき Rabbit Holeという映画を見た。4歳の息子を交通事故でなくした夫婦の喪失とすれ違いが描かれた作品。ちょうど原作を読んだところだったので、よくわかる面もあるけど、逆にちょっと違うなあと感じる部分もあった。全体の印象はわりとあっさり系。愛する人をなくした人、残された人の物語というのはよくあるものだけど、これは「パラレルワールド」の存在が救いとなっていて、そこがユニークな点だと思う。

原作でそのとおりって共感したのは、息子をなくしたBeccaが、同じく息子(Beccaの兄)をなくした自分の母親に、この悲しみはいつか消えるの?と聞いたときの母の返事。

消えることはないけど、時とともに重みが変わり、ある時、ポケットの中の小石のようになる。ずっとそこにあるけれど、忘れていられるようになる。たまになんかのはずみで手を入れて、あ、そうだった・・・と思い出す。

過去を振り返ってみると、たしかに、最初は両手で抱えることもできず、だから歩き出すことができなかった。そんな重い悲しみが、少しずつ変わってきて、今は抱えて歩いている。ときどき、重さがずしんと響いてきて、立ち止まってしまうことはあるけれど。
すこしずつ、もっと小さく、もっと軽くなってゆくのだろうか。それもまた、さみしいような。。

今、地球上には、そんなふうに小さな石になるどころか、怒り、憎悪に変わってしまう悲しみがあふれている。ほんとうに、戦いのない、平和なパラレルワールドがあればいいのに。

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