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2013/01/25

説得は言葉でするもの。(by 裁判長)

「説得は言葉でするもの。あなたは威勢だけでしょう。」
最近傍聴した公判で裁判長が述べた言葉である。

裁判が始まって4、5日目の証人尋問。税関の検査で外国人旅客(覚せい剤密輸の疑い)に対する職員の暴言が問題となっていた。大声で繰り返し怒鳴り、書類への署名を求めたとされている。証人として出廷した職員は「職務を全うしようという強い意志を表しただけ」と主張する。通訳を担当した職員が伝える被疑者の言葉(弁護士に電話したい)は無視。被疑者が何を言ってるか聞こうと思わなかったのか?と問われて、「自分が欲しいのはイエスかノーの返事だけ。それ以外は必要ない」と。

件の会話(になってないけど)は録音されていたので、本人が作成した報告書との違いも明らかになった。指摘された箇所はすべて「記憶違い」と答える。いきなり「おう、おまえ!」と声をかけているにもかかわらず、報告書では、職員証を示して名乗りました、となっている。記憶違いらしい。また、もう一人の被疑者に話しかけた内容が書かれているが、実際にはまったく口などきいていない。それも記憶違い。録音がなければ報告書の真偽を確認する術はない。書いたもんがち。

わたしが傍聴した日は、テープのごく一部が流されただけだったが、これが「職務を全うしようという強い意志」かと唖然とした。裁判長は「説得は言葉でするもの」と言われた。ほんとうにそのとおり。取調べも裁判も、すべての手続が言葉によって行われる。その言葉が通じない相手にどのように対応すべきか、検討事項は山積みのようだ。

言葉が通じないのは、外国人だけではない。裁判を傍聴していると、普段の生活ではあまり見聞きしない言葉に遭遇することも少なくない。今回、わたしがさっぱりわからなかったのは「しょうよう」という言葉。どういう意味ですか?と聞かれた証人は「同意するかしないか意思の確認をするということ」と説明したが余計にわからない。漢字が想像すらできなかった。

ググッてみて漢字は「慫慂」と判明。意味は、他の人がすすめてそうするように仕向けること、強く勧めること。お役人言葉と解説している記事もあった。もっとわかり易い言葉を使うよう慫慂すべきだと思う。:P

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コメント

わー、ひどいですね。
立場や地位を利用して威張りまくって、法を犯すなんて最低ですね。
なんか、今大きく取り上げられている大阪の暴力教師と通じるものあるなーと思いました。

「説得は言葉でするもの」
その通りやん。

投稿: minka | 2013/01/26 19:19

♪minkaさん
覚せい剤法に違反したという事実があるとしても、それとこれとは別ですよね。それから、この程度なら大阪弁ではふつうだという人もいるみたいだけど、録音を聞いてみると、やっぱりふつうではないと感じました。
言葉(というか発話)は、文字で表現できない要素ってあるよね。声の大きさやトーン、それと裁判でも指摘されてたけど、被疑者は座っていて、複数の職員が立って取り囲んでいるという状況とか。とても「言葉で説得している」とはいえない現実があるようです。

投稿: miredo | 2013/01/27 19:10

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