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2011/04/18

文字を読んで声を聞きたい

バリが舞台の作品を読みたいと思って検索していたら、高樹のぶ子さんの「SIA(Soaked in Asia)」というプロジェクトを見つけた。5年かけてアジアの10カ国をまわり、それぞれの国の作家と対談したり、作品を紹介したり、また、高樹さん自身がその国を舞台とした作品を書くというもの。その最後を飾るのがインドネシアだった。もう少し早く知っていたらなー。
インドネシアの巻では、バリ出身の作家オカ・ルスミニを紹介。彼女の「時を彫る男」と、バリを舞台とした高樹さんの短編「芳香(ハルム)日記」が『新潮』(2010年10月号)に掲載されたとのことなので、図書館で借りて読んでみた。

インドネシア語やタイ語は独特のやわらかい響きがある。作品を読む前から、わたしの頭の中は旅先で耳にした、なだらかな曲線を思わせる抑揚や柔らかな鼻音が渦巻いていた。でも、ページを開いて読み始めると、そんな声はまったく聞こえてこない。ルスミニさんの作品の翻訳文は、わたしにとっては硬い印象の日本語だったので、文字を追って頭に浮かぶのは無機質なカクカクした日本語だけ。バリの風景は目に浮かんでこない。
英語作品の翻訳を読むときは、それほど違和感はないので、バリの場合はわたしの中でできあがったイメージが大きすぎたのだろう。

 

昨日の「たかじんのそこまでいって委員会」に放射線の専門医である中村仁信先生が出ておられた。前回出演されたときに「放射線は少量だったら、活性酸素を生み出すし、身体にいいくらいだ」と発言して波紋を呼んでいた。今回は少し時間を与えてもらい、資料を使って、今の状況が安全であると言える理由を説明された。わたしはなるほど~と納得して、出演者一同もおおむね安堵の表情を見せてたのだけど、関東方面ではあまり放映されてないのが残念。それでも、正反対の意見を唱える学者もいるので、いったい何を信じたらよいのかわからなくなる。

中村先生のことを御用学者だと切り捨てる発言もネット上で見かけたけど、別に原発推進とは言っておられない。わたしが見た範囲では、現在の状況をもとに、ほうれん草を食べてもだいじょうぶ、水道水を飲んでも問題ない、ということを説明されているだけ。先生は、ICRP(国際放射線防護委員会)の委員でもあり、ここの基準値が昔に定められたまま変更されないでいる事情なども指摘してはった。
わたしが絶対の信頼をおいているkikulogでなにか言及されてないかなーと思ったけど、4/7が最新のエントリだった。でも、放射性物質拡散予測の誤解の話や「100mは長いか短いか」という数字の見かたの話はためになる。

それから、たまには、こちらものぞいてくださいね~。今回の旅では、カラフルなウブド市場の写真がお気に入りです。

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コメント

東京の住人なもので、1ヶ月前の今頃は本気で避難も
検討しました。春分少し前の一番危機的な状況を思い起こすと
よくここまで持ち直したものだとつくづく思います。
私が知る限り、首相が原発に押しかけていなかったら
炉心爆発に至っていた可能性は非常に高かったと判断
しています。
そうなっていたら、風向きと降雨次第で、関西でも
放射能の心配が諸々必要になったかもしれませんね。

意図的なものも含めて様々な情報や見解が飛び交う中、
頼りにしたのは結局、なんとかかき集めた基礎知識+
放射線量の実測データ+風向きデータだけだったような。
原発推進派が危険だと言えば確かにそれは危険だろうし
反原発の学者が心配要らないと言うものは心配ないだろう。
そんな感じで情報を取捨選択してました。

微量放射能の影響はミクロ過ぎてよくわからないというのが
実態のようです。これに解説が載ってます↓
『福島原発の放射能を理解する』(1ヶ月前の発表ですが)
http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html
あと食物の安全については、
『水・牛乳・野菜などの安全性について』を参考にしてます。
http://getnews.jp/archives/105998

インドネシア語、久しく聞いてませんが、私にはむしろ
ゴツゴツした感じにきこえてました。

投稿: breakup@ | 2011/04/18 23:31

原発の周囲何キロ以内が安全だとか、何シーベルトだから安全だとか、何ベクレルだからこの水や野菜や魚が安全だとか、という話よりも、事故が起きたときやメンテナンス時に原発の心臓部に命をかけなければ近づけないで、命懸けで作業する人を絶対必要とする技術が原発なんだということをきちんと認識することが大切だと思います。原発の恩恵を少なからず受けている場外席にいる多数の人が安全だとか危険だとかいうのは何か他人事のようで腹立たしさを覚えます。命懸けで作業する人が事故の起きる前からいたことを前提にして原発の恩恵を受ける安全な位置にいる多数の人がいるというのが原発という技術です。このことを肯定するのかどうかが考え方の分岐点になるのかなと思います。

投稿: あーだこーだ | 2011/04/19 21:22

♪breakup@さん
わかりやすい情報をありがとうございます!
breakup@さんはいつもしっかり情報収集して対策を講じてはるので、いろいろ勉強させていただいてます。微量放射能の件はまだ明言できる段階ではなさそうですね。

投稿: miredo | 2011/04/20 01:18

♪あーだこーださん
ほんとうにおっしゃるとおりですね。今も命がけで作業されてる方がおられることを忘れないようにしなければ。復興に向けてがんばろうという声があがっても、まだそんな段階だと思えない人もたくさんおられることと思います。

投稿: miredo | 2011/04/20 01:25

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