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2011年1月

2011/01/30

♪夏季衛生唱歌を「歌う国民」

困った。レポートのネタが浮かばない。それに「歌う国民」(渡辺裕著)を読み始めたら、これがかなりおもしろくてやめられないのだ。
「はじめに」で紹介される「夏季衛生唱歌」でつかみはOK! 歌詞を読むと、著者が書いているように「思わず笑い出してしまいそう」になる。。というか目がテン。

出だしは「さみだれふりて空くらく 学びの窓はうちしめり」といかにも唱歌ってかんじで始まる。「うめの実きばむ時はきぬ かびのはえるはこの時ぞ」と続き、思わず「へ?」と新書に目を近づけて読み返した。
そして↓のように具体的にあぶない食べ物が挙げられ…

かにやいかたこえびいわし
あげものかひるゐ(貝類)ところてん
ささげにかぼちや、もち、だんご
いづれもこなれぬものなるぞ

さらに↓「実践的アドバイス」まで。

すべてのみくひしたものが
あとでわるいと気付いたら
ゆびをさし入れはきだして
あとをしほゆ(塩湯)でよくあらへ

これで「唱歌っていったいなんなん?」と疑問を抱いた読者は、著者の解説にぐいぐい引き込まれてゆくことになる。そして「国民づくり」、「国民の啓蒙」のために唱歌が作られたという背景が明らかにされるのだけど、あの「鉄道唱歌」が正確には「地理教育鉄道唱歌第一集」といって66番まであるとか、「郵便貯金唱歌」の存在とか、もう「へぇ~!」の連続。

校歌や社歌、県歌(なんてあるんやね!)等々、たしかに日本人は歌うのが好きというか、みんなで歌う/歌わされる機会が多いのかもしれない。小中高大の校歌はどれもなんとなく覚えているし、大学では応援歌も歌った。いまの大学の校歌を知らないのは時代の流れか(わたしの)帰属意識の薄さか。
中学ではクラス対抗の合唱コンクールがあった。学生時代に旅した北海道では、ゆく先々のユースホステルでいろんな歌を歌ったし、オリジナルの歌もたくさんあった。社歌は経験ないけど、大阪人に六甲おろしは外せない。

一緒に歌うことが生み出す帰属意識ってたしかにあると思う。ギャレス先生のクワイアづくりドキュメンタリを見ていても、歌うこととコミュニティ形成の関係がよくわかる。
これから先、なにか新しく唱和する機会はもうないかもしれないなー。あるとしたら般若心経くらい?

歌う国民―唱歌、校歌、うたごえ (中公新書)

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2011/01/27

男性一人称複数歌謡

ブルーズの歌詞の主語はたいてい一人称単数で、基本的にモノローグだといわれている。タイトルからして♪I'm so gladとか♪I'm tore downとか、いきなり♪I got the key to the highwayとか。。数少ない知ってる歌詞を思い浮かべてみて、たしかにねーと思う。
でも、ブルーズ以外でも一人称単数「I」が多いんじゃないんかなあ。♪I shot the sheriff、♪I must be invisible、♪I have finally found a way to live、♪I've been waiting so long。

一人称複数「we」といえば、即♪We Are The Worldを連想する。う、あとが続かない。えーっと。あ、思い出した。♪Smoke On The Waterも「we」やね。といっても今、頭に浮かんだのは英語の歌詞じゃなくて、王様の「俺たちゃ…」のほうだ。スモコンは「俺たち」がハマってるけど、♪We Are The Worldだとやっぱり「ぼくら」になるのだろうか。日本語は人称代名詞が多いだけに、微妙なニュアンスがあっておもしろい。

『どうにもとまらない歌謡曲』(舌津智之著)という本に、70年代の「男性一人称複数歌謡」を読み解き「男同士の絆」に注目する箇所があった。赤い風船「遠い世界に」、トワ・エ・モワ「虹と雪のバラード」、青い三角定規「太陽がくれた季節」などには「僕ら」の連帯感が歌われている。そこには「花」や「太陽」のような「愛国のエッセンス」が盛り込まれている。さらに「戦争を知らない子供たち」では「僕ら」と「私」を使い分けているという指摘が興味深い。この本を読むまで気づかなかった。「宇宙戦艦ヤマト」になると、「僕ら」よりも男っぽく「俺たち」という代名詞が使われる(ホントはどれも、もっともっと深くおもしろい内容なのだけど長くなるので割愛)。

「僕ら」や「俺たち」に対抗して、女同士の絆を歌うことってなかったのだろうか。う~ん。♪うちら陽気なかしまし娘…しか思い浮かばへん。

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2011/01/25

ブロイラーな日々

ビフォー・アフターであまり変わらない生活をしている。シュウロン提出後も家にこもってじーっと座ったまま。昨日は郵便受けさえ見に行かなかった。いったい1日何歩くらい歩いただろう。歩き方を忘れそう。本気で万歩計を買おうかな。

部屋の片づけも未着手。ただ、リビングに侵出していた本や資料はベンキョー部屋に撤退させた。この塊。
2011018ed

一番上にあるのは最後の最後までお世話になったMLAの手引き。参考文献リストの記載方法は何回読んでも次の機会には忘れている。著者兼編者のときはed.で、著者とは別に編者を書くときはEd.とか、ダッシュはハイフン2つで前後のスペースはなしとか。電子ジャーナルの場合の書き方(JSTORの例など)は初めてまともに読んだ。自分なりのメモを作っておこうと思いつつ、もう見ることもないかな。

明日のゼミで読む作品をやっと読み終えた。なかなか勉強する気分になれず、昨日になってあわてて読み始めた。読み終わるかどうか不安だったけど、とりあえずあらすじを追うことはできた。これから批評を読まなくては。明日でゼミは終わるけど、まだレポートも書かないといけないし、なにより口頭試問がユウウツである。想像しただけで胃が痛くなってくる。

さらに待ち受けているのが。。。入試。迷っていたけど、シュウロンを書き始めたら、やっぱりもう少し続けたいなあと思うようになり出願書類を送ったのだ。だから、受験勉強もしなければならない。でも、口頭試問で凹んで受けるのをやめる可能性大。だいたい昨年の問題を見る限り、ぜ~~ったいムリ。日本語で読んでもさっぱり内容がわからないのに、それをどうやって英語で要約するというのか。さらに自分の意見を英語で述べよと言われても。。。

今の楽しみは次の旅行の計画をあれこれ考えること。早くヒコーキを予約しなければ。どこが安いかなあと調査中。

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2011/01/21

もしクラプトンにあわなければ…

昨日提出したシュウロンを書くことはなかっただろう。ほんとに。なにがいつどんなふうに関係して、歩く道がきまるのかわからないねー。

一夜明けて。。。予想外にヘロヘロで仕事を休んでしまった。ごめんなさい。お昼前に起き出してぼーっと過ごす。シュウロンを出したのが昨日のことだと思えない。もっと遠い昔のような気がする。それとも夢だったのか。受領書なんてもらってないから、ホントに出したかどうか不安になる。朝はまだ「ホントに今日出すの~?」と思いながら修正していた。長い一日だった。

大学へ向かうバスの中では、タック&パティを聴いてしみじみ。♪Dreamはずーっと聴き続けている曲。信じていれば、夢はかなう。という気持ちにさせてくれる。途中、数曲スキップして♪Time After Timeへ。

シュウロン提出直後、吐き気をもよおして、やばい…と思ったけどなんとか踏みとどまる。帰りはシュウロン関連曲でも聴こうかと、Scott AinslieのParchman Farm BluesやWalking Bluesを。どんなシュウロンやねん! やっぱりECも…でも、ブルーズはしんどいなあ…と♪Blue Eyes Blueを聴きかけた。この曲で思い出す人はもうこの世にいない。涙が…でスキップ。

関連曲といえば、この曲。ココで何回か紹介してるけど、これもきっかけのひとつだった。どうしてこの曲に惹かれるのか自分でもよくわからないけど。

昨夜はブログを書いたあと、いただきもののバスソルトを入れたお風呂につかり、この日のためにと買ってあった「蒸気でアイマスク」をつけてベッドにもぐりこんだ。このアイマスクは想像しただけで気持ちよさそうで期待してたのだけど、実際に使ってみたらなんてことはなく、それどころか皮膚の弱いわたしは熱で痒みが出てきた。相方が帰ってきたので起き出したときには、アゴのあたりに移動していて「珍しいマスクだね」と言われた。ラベンダーカラーで水玉模様なのだ。仕方がないので、貼るカイロの代用品にしよう。

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2011/01/20

城ホールへ一歩前進

コンタクトつけっぱなしで2晩過ぎた。ってことは、もう60時間以上連続装着してるってこと? 目も疲れるはずやね。

本日午後3時23分頃(推定)、シュウロン提出完了。事務室のドアをあけると、シュウロンを持った院生が記念写真を撮影中。のどかやなー。わたしはというと書類に不備・不足がないかとハラハラ。でも、数ページをパラパラめくっただけでOKが出た。あっけない幕切れ。

もっと賑わっているかと思ったのにキャンパスは閑散としている。学部事務室のほうものぞいて見たけど、やっぱりがらがら。みんなとっくに提出したの?それとも駆け込み?
A棟入り口が自動ドアになってたのでびっくり。最近A棟に行くことがないから全然知らなかった。

昨日はプリンタが不調、というかネットワークの問題らしく、数分毎に動かなくなるので参った。その都度、エアステーションとプリンタを一旦オフにして入れなおし、PCでネットワークに再接続し…というのを繰り返してたので、修正作業が難航。トナーカートリッジと用紙はちゃんと予備を用意してたけど、プリンタこそ予備が要ったのか。夜、ローカルネットワークに切り替えてもらいようやくフツーに印刷できるようになった。

昨夜、同期の院生から「まだ書いてる…最後まで頑張ろう!」とメールがきて、ああ、仲間がいる~と励まされた。睡魔に負けて、昨夜のうちに完成しなかったので、今朝もまだ修正をしていると、彼女からメールが届いた。もう終わったのかな?と思って見ると、提出は1年延期するという。えーっ!くじけそうになった。

正本につける表紙にタイトルを手書きしていると、いよいよエンディングに近づいてきた…という想いがこみ上げてきた。内容はいまいちなので達成感とは違うのだけど、なんていうのか、ああ、これでひとつの区切りなんだなあ、という想い。

それでも結局のところは、卒論を出したときと同じ気分なわけで(過去ログを読んで笑った。前日にプリンタを買ったなんて…)
「今日が締切だから出すしかない」
これやね。完成させてあらためて未完成であることを知る。

2月の口頭面接がコワイ。それをクリアしたら、修了(卒業)式は城ホール。同伴者は2名まで。近日予約受付開始!?

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2011/01/12

グレッグと坂本教授の誘惑

とうとうここまで来てしまった。あと1週間。昨日は気分が悪くなったので夕寝をした。この段階でまだ全部書き上げてないというのは危機管理に問題あり。今日はなにがなんでもイントロとコンクル書いてしまう。筋が通ってなくても、とにかく形だけは整えて、突然、交通事故にあって入院しても、インフルエンザで高熱にうなされても、なんとかなるようにしたい。
それから1日1章ずつ見直して注をつけて文献リストをチェックする。うっ、仕事に行くと日数が足りないやん。そうだ、日本語の要旨も書かないといけない。あとは時間とのたたかいである。そろそろプリンタがストを起こしそうでハラハラしている。予備のトナーカートリッジをオーダーしておこう。

そんな状況なのに、この前の日曜日は、坂本龍一のコンサートがソウルからUST中継されるというので落ち着かなかった。気分転換という口実で、お昼の部をリハーサルの段階からちら見した。ツイッターのタイムライン(#skmts)を見ると、ハイスピードで流れて目が回りそうだった。せっかくなので案内を2ヶ所に書き込んだ。ひとり見てくれた人がいたみたいでよかった♪このところ音楽の共有ということについて考えているので刺激的なイベントだった。終わってしまったけどこんなかんじ

シュウロンのための参考文献の中に、NPRのサイトがあったので再度確認。アーカイブにおもしろそうなインタビューがたくさんあったので、ついでに登録してみたら、翌日、グレッグ・オールマンの新譜情報が届いた。う~ん、なんでいまごろ。。誘惑されへんでー。でも、全曲フルで聴けるなんて太っ腹。"Low Country Blues"は18日リリース予定。ドイル・ブラムホールも参加している。凍えそうな日々に南の風を。

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2011/01/06

ブルーズはレコードから

う~ん、首・肩・背中がコリコリ3点セット。目はしょぼしょぼ。マイシュウロンは、しょぼいしょぼい。
(「しょぼしょぼ」という表現は今の目の状態にぴったり。「しょぼ」ってどこから来たんだろ。最初に使った人はエライ。)

昨日は仕事初め。ビル全体が冷えきっていたので、夕方になっても暖房が十分には効かなくて、手足の先が死人のように冷たくなった。家に帰ると、くしゃみを連発。貼るカイロで応急処置をして、なんとか生き返った次第。冷えたせいで胃が痛くなり頭痛もしてきたので、時間が惜しいけど悪化は避けたいので早めに寝た。
今日は朝からダイニングテーブルを占領してずっとPCに向かう。ベランダからの陽射しがまぶしいなーと思っていたのに、ふと気づいたら薄暗くなっている。半年くらい前から、これくらい根をつめていたらねぇ。。

先月買った本『ブルース 複製時代のフォークロア』(湯川新)は法政大学出版局の発行。ブルーズの歌詞に常套句があるというのはよく知られているけれど、この本は旋律のパターンを分析しているのが珍しい。楽譜も多くてややマニアックと、どこかのレビューにあったのだけど、読んでみたら旋律の分析は先行研究の紹介だった。歌詞については、ブルーズの歌詞を知りたいという一般読者にはおもしろく読めるかもしれないけど、分析というには物足りないかな。

興味深かったのは、1927年の黒人世帯の調査によれば「調査対象313世帯の19%が蓄音機を所有していた―ラジオは皆無―」だったこと。2割足らずというのはあまり多い数値とはいえないけど、ゼロに比べたら有意といっていいよね。。いいかな?
「レコードは20年代にあっては、黒人たちの共有する唯一のマスメディアでもあった。」
レコードよりも早くシート・ミュージックのブルーズが世に出たけれど、譜面の消費は主に白人によるものだった。文字や楽譜の読めない黒人にとっては、やはりレコードが重要な役割を果たしたんだなあ。

ブルース―複製時代のフォークロア

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2011/01/01

新年のふり

最近は便利なもので、各地の道路状況をライヴカメラの画像で見ることができる。昨日、実家近辺の画像を見た途端、帰るのやめよう…と相方が決断した。今朝のニュースを見ると、鳥取で大変なことになっている。あの国道は通らないけれど、似たような気候の地域なので、やめて正解だったと思う。
うちのまわりでも一時は買い物にゆくのをためらうくらいかなりの雪が降っていた。積もる前に行かなきゃ!と焦って出かけたけど、午後はそれほど降らなくて拍子抜け。でも寒い~。特に足元がひえびえ。靴下に貼るカイロのお世話になっている。

大掃除はしてないけれど、お正月用のお花を飾り、ちゃんと片付けたようなふりをする。最初、玄関に飾ってたけど、それじゃほとんど目に入らない。せっかくなのでリビングに持ってきた。菊は好きじゃないけど、まんまるのピンポンマムはかわいいね~。
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カレンダーも新しいのに交換。2010年はRomare Beardenのカレンダーだった。Beardenはブルーズやジャズがモチーフの作品が多い。コラージュ作品もおもしろい。これは"Jammin' at the Savoy"という作品(エッチング&アクアチント)。
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今年のカレンダーは、ウブドのギャラリーで買ってきた、バリの女性アーティストの作品を集めたもの。ついでに初バリで買ったネコも別の部屋から連れてきた。
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それから、昨年やはりウブドの画家シーラさんのところで買ったハガキを飾った。額は以前ウブドのマーケットで買った(買わされた?)チープなものだけど、雰囲気が出て気に入っている。こんどウブドに行ったら、また額を買ってきて自分のヘタクソ・ペインティングを飾ろう。
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というわけで、大阪で新年を迎え一見ゆるゆる(気持ちはカリカリ…)過ごしています。昨年のうちにシュウロンをひととおり書き上げたかったけど、まだイントロとエンディングが終わらない。本文も穴だらけ。シュウロン出すまでは、わたしに新年は来ない。がんばるっす。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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