いまのうちに
父の三回忌が終わった。
春が近づくにつれて悲しい日々を思い出し、心が揺れ動く。揺れの振幅が激しくなるだけなら軌道は一定でまだいい。わたしの精神はその日暮らし。ゆくあてもなく漂っている。いつかどこかに着地できるのだろうか。
三回忌の法要の日、実家に残された古い写真を適当に選び、100円ショップで買ったフォトファイルに入れて持って行った。せっかく近しい親戚が一同に会する機会なので、なつかしい写真を見て思い出話を聞かせてもらえたらいいなと思ったのだ。
結婚前の若い父と母の出会い、仲間と一緒のハイキング、ハンチングをかぶってバイクにまたがる父、いつも帽子をかぶりおしゃれだった母、まだ珍しかったというウェディングドレス姿の母。。そして、きわめつけは母と叔母(父の妹)の水着姿! なぜか細長い本のしおりサイズの写真でちゃんと紐を通す穴まであいているのだ。叔母の話によると、写真屋さんが勝手に作ったのだけど、そんな事情を知らない父は激怒したらしい。そういえば、わたしが最初の大学を卒業したときの袴姿を写真年賀状にしたときも却下された。そういうのが嫌いな人だった。あれはもったいなかったなー。
写真の中の見知らぬ人について、これ誰~?って聞ける人もホントに少なくなってきた。叔母が「いまのうちに聞いといてや~」と言ってたけど、ほんまやな~。(^^;) でも、逆に考えると、生きているうちは数え切れないほどの人が記憶の中で生き続けているってことやなぁ。ときどき、こうやってみんなで思い出すのもいいもんやなー。ぼちぼち写真を整理して、デジタルフォトフレームで見れるようにしようと思う。















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