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2007/10/13

病院で読書

頭のまわりで火花が散るような痛みは、ほぼ治まった。その代わり、頭の奥のほうで、ずきん!と激痛が走る。水疱が顔面に広がることもなくホッとしているけど、かえってウイルス軍が内部に侵攻しているのでは…とちょっと不安。昨日、病院でまた3日分の薬を出してもらい、次は月曜日に来るようにと言われた。

順番待ちの間、藤原帰一の「映画のなかのアメリカ」を読んだ。テーマごとに章をたて、たとえば第1章「兵士の帰還」では、いくつかの映画を通して、帰還兵がどのように描かれているかをみてゆく。それはつまり、アメリカ社会が帰還兵を、ひいては戦争をどのようにとらえているかを表しているのだ。
「我等の生涯の最良の年」では、兵士の帰還は愛で迎えられ、たとえ恋人に裏切られたとしても、しっかりと新たな幸福が約束されている。そして夫を捨てた妻は「徹底して悪女として」描かれる。
「青い戦慄」の脚本はレイモンド・チャンドラーが書いたそうだが、「戦争で心身の平衡を失った」帰還兵を犯罪者とすることに対し海軍省から横槍が入り、犯人を変えざるを得なかったという。

しかし、ベトナム戦争後はこれが一転し、「夫が戦地にいる間にほかの男に走る妻が、…悪女どころかヒロインに昇格」する。ジェーン・フォンダ主演の「帰郷」である。
「タクシードライバー」は、「青い戦慄」で表現を封じられた帰還兵の人格崩壊を描いた。

前回の大統領選挙候補だったケリー上院議員は、ベトナム戦争に従軍したことを強くアピールしていた。これは「戦場の現実から離れて戦争を美化することが可能となった」時代だからこそと著者は指摘する。

おもしろいな~。この本で取り上げられている映画を全部見てみたい。わたしみたいに何も考えずに見てる映画も、線でつないでみると、何か新しい発見があるかも。でも、目に見えるものだけにとらわれてはいけない。
「ハリウッド映画は、そこになにが映されているかばかりでなく、なにが映されていないかによって、アメリカを語っている」という一文がとても重い。

つづきは月曜日、また病院で読もう。

映画のなかのアメリカ (朝日選書)

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コメント

おはようございます。
大丈夫ですか~? 一寸心配。
薬飲んで、体力回復で直ると思いますけど・・。
私の場合、普段から”ナンダカ・・って時はSカップなどにお世話になったりしています。気分&気持ちからだけでも元気にと言うことで・・。

お大事に!!

投稿: some | 2007/10/14 08:04

おーっ! 頭痛いのに、よくそんな重い本が読めるねー!! 
それでなくてもアタシなんか、とみに集中力が・・・(><)。
あまり根をつめずに、ぼーっと、お大事になさってください。

投稿: ターミン | 2007/10/14 14:37

♪someさん
ありがとうございます!
症状は軽かったけど、ずーっとからだがだるいし、自分でもちょっと心配になりました。そろそろガタがくる頃でしょうか~(^^;)。
someさんみたいに、雄大な自然の中で深呼吸できたら、すぐ元気になれそうなのになぁ。

♪ターミンさん
いや、もう、これ以上無理ってくらい、ぼーっとしてますよー。
もちろん家事は手抜き…あ、これはいつものことですが(^^;)。

えーっ、そんなに重い本じゃないんですよー。いつもと違う切り口の、映画のガイドブックとも思えるし。藤原先生って、ホントにたくさんの映画を見てはるなぁと感心します。
それより臓器移植に関するレポートがしんどいです~(+_+)。

投稿: miredo | 2007/10/14 23:02

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