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2007/10/17

「収穫」の秋

今日提出のレポートのトピックは臓器移植だった。資料集めをしていると、妙にグッドタイミングでニュース記事が出てくるので不思議に思っていたら、実は、日本で臓器移植法が施行されたのが1997年10月16日。ちょうど10年目ということで、関連記事が多かったのだ。

昨年の調査になるが、実際の臓器移植に携わる医療関係者で脳死を人の死とみなすと答えたのは39%だった。現場の意識としては、かなり低いのではないか。
("Revising the Organ Transplant Law")

アメリカでは、今年7月、医師が患者の死を早める処置を行ったとして訴えられた。移植がらみで医師が訴えられたのはこれが初めてらしいが、専門家は心配が現実のものになったとコメントしている。
"If you promote organ donation too much, people lose sight that it's a dying patient there. It's not just a source of organs. It's a person."
("In push for transplant organs, critics see room for abuses")
ホントに↑の言葉どおりだと思う。最後の瞬間まで、人として扱ってほしい。

Moriokaが指摘しているように、脳死を人の死ととらえるかどうかは、その人との人間関係に影響される。6歳の息子の脳死を医師として理解できても、父としては受け入れ難かったという例も紹介されていた。
("Two Aspects of Brain Dead Being")
たとえ本人の意思だとしても、動いている心臓を摘出するとか、まだ温かいからだにメスを入れるのは、なかなか受け入れられないというのが、普通の家族の心情じゃないだろうか。

それから、看護科学生への調査で、「通常の報道では伝えられていない情報を提示」したら、その前後で、脳死と臓器移植に対する意識が変化したという興味深い報告があった。著者は「どちらかと言えば「助かる命」に重点が置かれ、「消えていく命」が語られないまま「命のリレー」「命のおくりもの」というイメージ」が先行しているのではと警告する。

・上に挙げた以外の参考サイト
Barber, Norm.Third Edition 2007 of the Nasty Side of Organ Transplanting
わたしは"Organ Selling, Organ Theft"しか読んでないけど強烈。ヘルメットの強度実験に使われるって。。。ホントに!?

「脳死」・臓器移植に反対する関西市民の会
「ご家族の強い希望で」発表のウソ…ショックだった。

そうそう、タイトルの説明を忘れてた。
臓器を「摘出する」っていうとき、harvestという語を使うのだと初めて知ったので。。。

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