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2007/08/15

映画の後味

「アミスタッド」という映画を見た。なにか書こうと思いつつ、言葉にできずに1週間ほど経った。尾を引く映画だった。夜中にふと目をさまして、映画のシーンを思い出すと眠れなくなる。ただでさえ暑いのに、寝苦しい毎日。。。(^^;)

アミスタッド号事件については、Wikipediaに詳しい解説がある。非合法な奴隷貿易であることを隠すために、偽の書類を作り、合法な地域での奴隷貿易に見せかけたが、船上でアフリカ人たちが反乱を起こす。スペインとアメリカの二国間の問題ともなり、背景は複雑である。
アミスタッド号では映画のような残虐な事実はなかったとのことだが、他の奴隷船では似たような状況だったのだろう。できることなら知りたくなかったと思ってしまう。でも、知る機会をもてて、よかった。そう思う。

映画の後半は、裁判に焦点をあてる。捕えられたアフリカ人たちは、英語もスペイン語もわからない。通訳を探すために、映画では、言語学者や弁護士が、アフリカ人の母語であるメンデ語で1から10までの数字を覚え、港でそれを叫びながら歩きまわっていたが、実際にそうやって通訳を見つけたらしい。
裁判は言葉によって行われるということを、あらためて認識した。たとえ母語であっても、専門用語が飛び交うようでは、充分に理解することは難しい。導入が決まった裁判員制度のことが頭をよぎる。

アメリカの最高裁は、国内外の反応に左右されず、正義を貫く判断を下した。映画では、壁に掲げられた独立宣言の一節が引用されていたけど、これも事実だったのだろうか。
当時の理想を思い起こせとスピルバーグ監督は警告しているのかもしれない。

この数日前に見た「名もなきアフリカの地で」は、後味はさらりとしていた。ナチスの迫害を逃れてケニアに暮らすユダヤ人夫婦と娘の話。初めのほうを見逃したので、よくわからない部分もあるのだが、なにか型にはまった描き方に思えて、特によい印象ではなかった。
ケニアの生活になじめなかった妻がやがて、違いが大切であると気づいた…と娘に語るシーンがあった。でも、違いがどう大切なのか…が映画からは伝わってこなかった。

違いを認識することは、もちろん大切なスタート地点である。でも、違いを受け入れるのか、無視するのか、拒絶するのか、同化するのか。。。そのスタート地点から、どの方向に一歩踏み出すのかがより重要ではないのか。それが見えてこなくて、なんか消化不良。ラストのイナゴの襲撃シーンでさらに消化不良(@_@)。

なかなか、あー、おいしかったー!という映画ってないのかも。

アミスタッド 名もなきアフリカの地で

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コメント

「いや~、映画って、本っ当に面白いですね~」という感じで見終わったのって、
 バック・トゥ・ザ・フューチャー
 ダイ・ハード
 ターミナル
 アポロ13
 オー・ゴッド
ってところでしょうか。

いや~、ものの見事に「重いの」を避けてますね~(^^;)

せっかく脳天気に生きてるのに、わざわざ映画から悩みを「補給」する必要もなかろう、っていう考えもあるんですが、明らかに「学び」の範囲が狭くなってますね。

投稿: 司 | 2007/08/16 00:44

バック・トゥ・ザ・フューチャー:これは外せないですね!
ダイ・ハード:ちょっと苦手
ターミナル:見たい~!
アポロ13:よかった!でも、ドキュメンタリーがほしい!
オー・ゴッド:知らないです。。。

楽しい映画といえば、やっぱり「ムトゥ 踊るマハラジャ」でしょう!
何度も見てしまうのは「ローマの休日」とか。
「You've Got Mail」も好きだなぁ。。。
おいしい映画もいっぱいありますね~!

わたしは映画館に行くことはほとんどなくて、たまたまTVをつけて見始めた。。。みたいなのが多いです。ホラーもの、バイオレンスものが苦手なので、そのへんはわりと選り好みしてます。
でも、デンゼル・ワシントンが出てたら見たいし。。。「トレーニングデイ」は一度で見るのがしんどくてリタイアしたまま、まだ続きを見てなかったりします(^^;)。

投稿: miredo | 2007/08/16 22:34

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