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2007年5月

2007/05/31

最後だとわかっていたなら

春休みに初めてランチをご一緒した社会人学生の友人と4月初めに会ったときは、父の突然の死で驚かせてしまったけど、今日はわたしが驚く番だった。
エレベータ前でばったり会って、わぁ~、久しぶり~~!と笑って話し始めたのに、最後はふたりとも泣いていた。2週間前にお父様が亡くなられたのだ。4月に会ったとき、前日にお父様が手術されたと聞いていたけど。。。

がん患者やその家族が集うサイトや某SNSのコミュニティには、日々、救いを求める人の書き込みが続いている。もう、巡回するのは辞めようと思うのだけど、同じような症状に苦しむ方の話を読むと他人事とは思えず、とにかく声をかけたくなる。医療ミスや心ない医師の言葉、受け入れ病院の見つからない「がん難民」のことなど、切実な現場の声に胸が苦しくなる。そしてまた、父のことを思い出し、眠れないまま夜が更けてゆく。

そんな夜に、ある詩を見つけた。
今日を大切に。明日はないかもしれない。

"If I Knew It Would Be the Last Time"
       by Norma Cornett Marek

・・・

Tomorrow is not promised to anyone,
young or old alike,
And today may be the last chance
you get to hold your loved one tight.

So if you're waiting for tomorrow,
why not do it today?
For if tomorrow never comes,
you'll surely regret the day,

・・・

ずいぶん前から世界中に広まっているらしい。作者についての情報が間違って伝えられている部分もあるみたいだけど。
長いので全文はこちらで。日本語訳もあります。

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2007/05/30

プロフェッサーはストレッサー

ゼミの先生の授業中、答えに窮して冷汗をかいた。
・・・という夢をみた(^^;)。よりによって、まさにその授業がある日の朝方のこと。
その前の週に、他の講義で会ったゼミのメンバーが「先生にきついこと言われたんですぅ。どうしよう~。卒業できない~。」とほとんど泣きそうになって報告にきたのが、わたしの意識の奥深くに沈んでいるにちがいない。
最近、まるくなりはったなぁと安心していたが、やっぱりシビアに見てはるのだ。そういえば、聴講させてもらっている授業でも、ときどき冷たい視線を感じる。次回の担当はしっかり予習してゆかなくては。

最近は、水曜日が週の起点かつ終点になっている。毎週のレポートを提出して、ふぅっと一息つきたいところ。でも、翌週までに書いてくるレポートのトピックが、次回リーダーから発表される日でもあり、新たな苦悩が始まるのだ。
情報源は英語のものに限られている。ネタを探し、英語を読み、組立を考え、英語で書く。1週間なんてあっという間。わずか2.5枚(A4:40行/頁)が書けなくて情けない。今日提出したのなんか「“」と「”」だらけ。。。つまり引用ばっかり。

1回目の授業で配布されたプリント(クラスの説明等)に"Shoot for work that you can be proud of"と書いてあって胸が痛い。proudかぁ。。。

ネタ探しは、新発見があってなかなかおもしろい。今回のトピックは「ストレス」だったが、stressという用語はHans Selyeが1936年に使用したのが始まりだとか、ストレスの原因をあらわすために、stressorという語がつくられたとか。。。
また、家族と多くの時間を過ごすアメリカ人やオーストラリア人が大きなストレスを感じているという調査報告もあった。
う~ん、わたしにとってゼミの先生はストレッサーなのか??? いえ、ストレスにはポジティブな効果もありますからね!

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2007/05/25

ギターが泣いたあとはヨルバ語探し

今日のロック講座はストーンズをミニフィーチャー。オープニングといえば、この曲やね!と先生がかけたのは、予想どおり♪Start Me Upだった。
リクエストコーナーで気に入ったのは、Zombiesというグループ。オルガンの音がなつかしい雰囲気で時代を感じる。途中のソロがめっちゃクールだった。けど、なんでこんな名前にしたのかしらね?
日本のバンドもいくつか聴いたが、みんなポップで、わたし的にはもっとハードなのが聴きたい。VOWWOWかけてくれないかなー。

ビートルズ講座はホワイトアルバムがメイン。♪While My Guitar Gently Weepsを久しぶりに聴いた。わたしの場合は「クラプトンがギターを弾いている曲」として出会ったのだけど、普通は逆で、偉大なるビートルズのレコーディングにクラプトンが参加したというほうが正しいのだろう。当時、ジョージもギターが上手くなったものだと言われた…という話は本当なんかな。

ああ、ギターが泣いているよ~。目を閉じて聴いていたら、大学の教室にいるということを忘れそうなくらいひきこまれた。
この曲はシングルカットされたのだけど、そのA面がOb-La-Di, Ob-La-Daである。とてもハッピーな曲で、先生の言葉を借りると「ノーテンキで、それがどうした?と言いたくなるくらいの歌詞」だから、正反対の曲の組合せである(先生は決して否定的ではなく、ポールの個性ということで)。

Ob-La-Di, Ob-La-Daはスワヒリ語らしいと言われたので調べてみたら、ヨルバ語というのが定説になっているようだ。意味は歌詞にもあるとおり"Life goes on"
でも、ヨルバ語にそんな言葉は存在しないというネイティブの言葉を紹介しているサイトもあった。
こちらのサイトによると、ポールがソーホーのクラブで出会ったNigerian conga player Jimmy Scottがよく使っていた言葉で、かれはは自分のバンド名にもしていたらしい。その後、Jimmyは裁判を起こしたが、元妻への慰謝料不払いが問題になったとき、ポールに肩代わりしてもらうのと引き換えに訴えを取下げたとか。。。

ヨルバ語辞書(ココとかココ)も見たが、結局、わからない。でも、母音調和や連声というルールがあることを知っておもしろかった。
そんなわけでヨルバ語にえらい時間をかけてしまった。こんなことやってる間にレポート書かねば! 毎週英文レポート提出のクラスが本稼動し始めた途端、時間の流れが5倍くらい速くなってる。そんなに速く歳とりたくないよー。

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2007/05/23

ヘビーローテーション「人類の泉」

毎年この季節になると繰り返し書いているので、今年はやめておいたのだけど、風屋さんのとこで高村光太郎の名前を見て、やっぱり書きたくなった。

高村光太郎には、たしか小学6年生頃にハマった。当時読んだ本の中で、登場人物が詩を暗唱する場面があったのだけど、その詩がかれの「人類の泉」だったのだ。
 
 世界がわかわかしい緑になつて
 青い雨がまた降つて来ます
 この雨の音が
 むらがり起る生物のいのちのあらわれとなつて
 いつも私を堪らなくおびやかすのです
 そして私のいきり立つ魂は
 私を乗り超え私を脱れて
 づんづんと私を作つてゆくのです
 いま死んで いま生れるのです
 二時が三時になり
 青葉のさきから又も若葉の萌え出すやうに
 今日もこの魂の加速度を
 自分ながら胸一ぱいに感じてゐました

この冒頭の部分が大好きで、ちょうど今ごろの季節になると、毎日のように頭の中でぐるぐる回っている。昨日も今日も、まぶしい緑の樹を見つめて、いのちを「胸一ぱいに感じて」いた。
ホントはもっとずーっと長い詩で、当時のわたしは一生懸命に背伸びして、この後に続く光太郎のあふれる愛の言葉を読んでいたんだろうなー。

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2007/05/21

ホジュンにハマってさあ韓国語

会うのは数年ぶりという友人と、いつものたこ焼き屋さんに行った。先月行ったとき、韓国語の勉強を始めたと言ってたマスターが「アンニョンハセヨー」と迎えてくれはった。
「なんでまた韓国語?」と事情を知らない友人に、「ホジュンっちゅうドラマにハマってもうてね…」とドラマの話をひとしきり。韓国では視聴率60%以上で社会現象になったほどらしい。

「韓国語って発音難しくないですか?」と聞くと、即座に「韓国語はええで~!RとLがおんなじやねん!」という答えが返ってきた。
韓国語の前はフランス語を勉強してはったのだけど、それに比べたら、韓国語は日本語に近いから、文法について覚えることが少なくて、とても楽だとのこと。
「みれどさん、英語なんかやめて、これからは韓国語やで~!」

好きなドラマを原語で理解したい!という気持ちが勉強を持続させるんやね。さらに、マスターの場合は話相手がいて、実際に言葉を使う機会があるとのこと。
しばらくして。。。「みれどさん、この人がわしの先生!」と言われて振り向くと、なんと韓流スタアかと見まごうイケメン青年がカウンタの端っこに座っていた。

その若き先生は、顔を横に向けて生ビールを飲んではった。韓国では、目上の人のほうを向いたまま飲むことは許されないからだという。儒教の国だというけれど、そこまでだとは。。。マスターもおかみさんも、かれが非常に礼儀正しいと絶賛してはった。同じ年頃(二十歳過ぎ)の日本の若者なんか比べもんにならへんっ!のだそう。

おばちゃんに人気があるねん!って言ってはったけど、そりゃそうでしょうと納得。いやぁ、かれが先生なら、わたしも韓国語始めよっかなーなんて。
いえ、ジョーダンですよ。わたしは韓流ファンではありませんので、念のため。今日現在、デンゼル・ワシントンと竹野内豊と人見元基がタイプです???

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2007/05/20

ビートルズとミア・ファロー

ロック講座(ホントは副専攻英語のクラス)は、授業の最後にコメントや設問への答えを書いた用紙を先生に手渡す。前回、コメント用紙を先生に提出したら、「サンキュー!次の時間も書いてね!」と言われてギョッとした。続いてビートルズ講座も聴講しているのだけど、ロック講座ほど書くことが浮かんでこないし、重複する設問もあったりするので、2週続けて、まっ、いいかーと提出しなかったのだ。しっかりチェックされてたとは。
でも、聴講させていただいている以上、だまって帰るというのは食い逃げみたいなものかもしれないなー。これからはちゃんとコメントを書くことにしよう。

前回のビートルズ講座は、Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band と Revolverからの曲がほとんど。初期に比べてなじみのある曲が多くて聴きやすかった。
♪Strawberry Fields Foreverもよく耳にした曲だが、Strawberry fieldが孤児院の名前だとは知らなかった。
また、テキストに、The Beatles in India with the Maharishi というキャプションのついた写真が載ってるのだけど、女優のミア・ファローが一緒に映っていてびっくりした。
Maharishi Mahesh YogiはTranscendental Meditation(超越瞑想)の創始者であるが、テキストの記載によると、とんでもない輩のようだ:
...it seems that the holy man, who insisted on a vegetarian diet in the ashram, had secretly eaten meat and had tried to rape one of the women(actress Mia Farrow).

テキストに掲載されているのと同じときに撮影したと思われる写真を見つけたので、貼り付けておこう。テキストのは白黒なんだけど、カラーだとインパクトあるなー。
今年はチュニックが流行りなので、こんなファッションでも違和感ないかも。。。?
Rishikesh2

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2007/05/19

まわりふきん の効果は大変なだ

ちょっと息抜き。。。
あなたはご存知でしょうか「まわりふきん」を。

最近、勤務先の同僚に教えてもらったのだけど、数年前から話題になってたらしく、出遅れてしまってちょっとくやしいだ。
まわりふきんファインサイト
街角のゴリ「まわりふきん(前編)」 (後編に続く)

かつて笑いころげた「三流のホテルです。ローマのセンタに建ててやりました」のターナーホテルには負けるけれど、なかなか愉快なだ。
でも「まわりふきん」って何がまわるんだろ? 意味不明。。。と思ってたけど、本家はダスキンの「レンジまわりふきん」のもよう。レンジのまわりのことだったのか。

はぁ、まだレポート1行も書いてない。。。大変なだ。

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2007/05/17

それはあんまり ボストンマリッジ

アメリカ女性の日記を通して、当時の社会を読み解くという授業がある。日記の中には、書きっぱなしではなく、書きためた日記を手紙として親友に送るという形態のものもある。抜粋を読むと、恋人への想いを綴っていると誤解しそうな表現があったりして、その親密さに驚かされる。これが sisterhoodと呼ばれた女性同士の特別な関係なのだろう。

そんな親密な関係の女性二人が共に暮らすことを、Boston marriageと呼ぶらしい。
先生が配布してくださった資料によると、次のように定義されている:

(esp. in 19th-century New England) an intimate friendship between two women often maintaining a household together.
Random House Unabridged Dictionary. Second Edition.

これが日本語版になると、あら不思議…

ボストン式結婚:19世紀の米国New England地方の家庭を仲よく切り盛りする嫁・姑の親密な関係。
『ランダムハウス英和大辞典』第2版

いったい、どこから「嫁・姑」という単語が湧き出してきたのだろう?
先生は、英語の力というより、文化の違いですねーなどと言ってはった。家庭にオンナ2人といったら、嫁と姑を連想するのが日本人ってことなのか。
うーん。そーゆー問題じゃないと思うけど。

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2007/05/12

サイケな授業

ロック講座、今週のお題はpsychedelia(←これが名詞形だとは知らなかった)ということで、ミニフィーチャーのPink Floydからスタート。プログレ四天王の1バンドだという認識だったけど、元はサイケロックだったのかー。
サイケロックの真髄は浮遊感…といってよいのだろうか。宙を舞うようなギターのフレーズ、不思議なコード進行がふわふわ感を増幅する。
しまった! 授業中に書いて提出するコメントに「デリッカー」(=サイケなファッションをしている人)という用語?のことを書こうと思ってたのに忘れてたよう。

新しいところではKula Shakerを聞いた。タイトル"Tattva"は、サンスクリット語で「真理」などの意味。これも「典型的なサイケロック」らしい。クーラは1枚だけCDを持っていて、インドっぽさが好きだった。ビートルズの影響ありと聞いて、なるほどなぁ。。。

リクエストコーナー(?)では、BBA(Beck, Bogert & Appice )がかかった! わたし以外にもう一人、リクエストした学生がいたらしい。30数人のうちの2人のリクエストというのはすごいよ!これはかけなあかんね!と先生もうれしそうに、♪Superstitionをかけてくださった。長いので途中までだったけど。

ラストはビートルズのサイケな曲ということで♪Lucy In The Sky With Diamondsを。
頭文字からLSDの歌だなどと言われているが、最近ネットサーフィン中に、この曲はルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」にヒントを得た作品だという話を見つけた。

♪セットリスト
Lucifer Sam (Pink Floyd)
Shine on You Crazy Diamond (Pink Floyd)*
Money (Pink Floyd)*
Superstition (BBA)
Boom Boom (Doctor Feelgood)
Tattva (Kula Shaker)
Hey Dude (Kula Shaker)
Lucy In The Sky With Diamonds (The Beatles)

[*はトリビュートアルバムから]

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2007/05/10

またひとり風になって

昨日は父の六七日だった。実家で法事を済ませ大学に行くと、着いた途端、1年生のときにお世話になった先生の訃報を知らされた。
誠実なお人柄がにじみ出るような授業をされる先生だった。わたしたちのクラスではReadingを担当され、主にイギリスの新聞、雑誌の記事を読んだ。時期的に、イラク戦争や、それをめぐるアメリカとEU、UNの関係についての堅い記事が多くて、ちょっとしんどかったが、この授業がきっかけになって、世界のニュースに目が向くようになったと思う。
同じ問題に関する記事を読み比べるのもおもしろかった。続けて読んだThe Guardian WeeklyとThe Spectator はホントに対照的だった。
このクラスで読んだ記事の内容は不思議と覚えている。きっと、先生が丁寧な授業をされたからなのだろう。

今日のお通夜で読経されたお寺さまが、先生は"千の風になって"お好きなイギリスをまわり、そして極楽へと向かわれ、そこでもまた研究を続けられることでしょう…と話された。そして、真摯に研究に取組まれた先生の背中を見ていた学生のみなさんは、先生を見習って一生懸命勉強してください、と。
先生に1年間しっかり指導していただけて幸せだったなあ。先生の丸っこい背中を思い出し、先生のようにコツコツ勉強しよう。

今日は、太陽が頻繁に出たり隠れたり。。。雨も降るし風も強く、妙なお天気だった。
夕方、低く垂れ込める雲の隙間を縫うように虹が出ていた。天国への道しるべかもしれない。

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2007/05/07

最近、私生活のほうはどうですか?

と授業終了後、先生に聞かれた。背景知識がないと、なんかあやしげ。。。
先生ご自身がお父様を亡くされたときに、いろいろ大変だったことから、わたしにも事あるごとに、大変でしょう…と気遣ってくださるのだ。2年前はあんなにコワイと思った先生なのに、今は優しい先生のトップを争っている。

授業のほうは受講生4人。。。程よい?緊張感でなかなかよいムード。昨年までのピリピリした空気はほとんど感じられなくて不思議なくらい。
テープを聞いて、イントネーションの練習をすることも多い授業で、先生は「こうやって声を出すというのは、なんとなく童心に返ったみたいでいいですねぇ」とうれしそうに言ってはった。童心ねぇ。。。感じ方は人それぞれである。

今日出てきた例文で、ちょっとショックなのがあった。

A: What job would you like to have?
B: I haven't thought about it.

上記のBの文章で最も強調されるべき単語は?という問題である。
最後の内容語が強調されるというルールに従えば、正解はthoughtである。
しかし、母語の干渉によって、フランス人はitやaboutを、日本人の場合はhaven'tを強調する傾向があるとテキストには書かれていた。
あら~、図星です~! わたしは、いつも否定語を強く読んでしまうよ~。それって不自然だったの~?と予習段階でかなりショックを受けた。

先生のお話では、これとほとんど同じ文章が数年前のセンター試験で出題され、その後、「英語教育」誌上で論争になったそうである。バックナンバーを探すまでもなく、ネット上で当事者の先生が経緯をまとめておられた。
2002年度センター試験 文強勢問題について

また「受験英語解答テクニック」では、こんなふうに解説されている。

こういうミスをなくすためにも、シャドウイングなんかが有効なんだろうな。勉強方法考えなくちゃ。

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2007/05/06

モルヒネが効かない痛み

こんなに何もせず、たれ~っと過ごした連休は生まれて初めてかも。というくらい、ゴロゴロ、だらだら、し続けている。こういうときは、うぅ、時間を無駄にした~、あぁ、もったいない~と後で激しく自己嫌悪に陥る。その防止策として今回は、とりあえず最低1冊、本を読むことにした。短くてあっという間に読めそうな文庫本でも、1冊読んだと思えるだけで、ずいぶん気分が楽になる。。。単純なわたし。

ずっと気になっていた「モルヒネ」(安達千夏)は恋愛小説だというので、なんとなく手が出なかったのだが、タイトルの誘惑に逆らえず、そばに平積みになっていた「がんと向き合って」(上野創)と一緒に買って、交互に読んだ。

「モルヒネ」は泣かせる小説なのかと思ったが、予想とは全然違ってたし、わたしには恋愛小説という印象はあまり残らなかった。在宅医療を担う医師として、末期患者の家庭を訪問する主人公は、常に死に向き合っている。過去の出来事により、生きるちからを失った彼女が、何を拠りどころとして生きているのか。わたしの関心はそこにあった。

いかに死ぬか。それは、いかに生きるか、に等しい。人はたやすく口にするけど、どうやって実践するのか。現実にそんな場面に直面しないと、本当のところは何もわからないだろう。

「命の始まりが不随意なように、命の終わりも、個人の意思では左右できないだろうか。このような環境に生まれたかった、と望むのは必ず遅すぎても、このように死にたい、と願うのは、これからでも充分間に合うのに。」

「モルヒネは、耐えがたい苦痛を取り去り、患者を楽に生かすためにある。だが、もし、生きてあることそれ自体が苦しみであるなら、医師は、どのようにしてその患者の力になればいいのだろう。」

がんと向き合って 」は26歳という若さで進行ガンと告知された新聞記者の闘病記録。リアルなだけに、父の姿を思い出し、読むのは辛かった。
「超大量化学療法」という通常の約3倍!(@_@)の抗がん剤を投与するという治療に、ひとり無菌室で3週間も耐えた著者の辛さは想像を絶する。
鬱に苦しんだ末、自宅で家族と話すうちに、いつのまにか鬱の嵐が去るのを感じるくだりでは、父を救い出せなかった自分の無力さが哀しかった。

モルヒネは肉体の痛みを取り除いてくれる。では、心の痛みは?

モルヒネ

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2007/05/05

一夜干し こいのぼり

20070505144559 今日は近所の公園で「野外こどもカーニバル」が開催されていた。
これは公園の上のほうから見下ろした写真。
中央より少し下に、こいのぼりが見えてるんだけど。。。
わからへんよね(^^;)。

このあたりは手つかずの空き地みたいな部分で、以前、ハングライダーの練習をしている人を見かけたこともある。それくらい広い。

       
20070505141444坂を降りてくると、ほら、こいのぼりってわかるでしょ。
これを見て、ふと我が家のベランダの妙な光景を思い出した。相方が、釣ってきたセイゴ(スズキの小さいの)を一夜干しにするといって、物干し竿にぶら下げていたのだ。
横並びでヒラヒラしている物体を見つけたときは、びっくりした。我が家のこいのぼり。。。
吹流しの代わりにイカの足でもあればよかったなぁ。

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2007/05/04

縄文式竪穴住居で珈琲を

20070504153123遠出するぞ!と早起きするのはしんどい。
食料買出しだけの休日ではつまらない。
おしゃれなレストランのランチはどこも予約でいっぱい。
そんなとき、ふらりと出かけられる近場に、
ほっ。。。と一息つけるいいお店を見つけた。

お隣の市の山あいにのぞく萱葺きの屋根。なんとこれは縄文式竪穴住居なのだ。中は灯りを抑えているので、かなり薄暗い。土間の真ん中にテーブルがおかれ、周囲は靴を脱いで上がる板の間になっている。
囲炉裏や和箪笥が、ずうっとそこにあるかのように馴染んでいる。
窓枠に切り取られた木々の緑が、暗い部屋から見ると、いっそう鮮やかに揺れている。

席が空くのを待たなければならないくらい満員だったが、不思議と人の多さは感じない。静かな音楽とひそやかな話し声。囲炉裏でいぶされたにおい。。。ついさっき、モノレールと大学という日常の景色を見たとは思えない異空間。
まるで、ちがう時の流れに揺られているようだった。ゆるやかな、おだやかな、こんな時の流れもあるのだ。時間に追いつめられたら、またココに来よう。

詳細はこちら⇒縄文カフェ「まだま村」
20070504152214

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2007/05/01

ミック・ジャガーの[p]

大型連休だ、日本脱出だとニュースが騒いでたけど、小型連休で大阪脱出さえできないわたしは、仕事→大学といつもどおりの1日。
音韻論の授業では、2種類の[p]の音について説明があった。たとえば、pin, pen の語頭の[p]は「気息音(or帯気音)」を伴う。発音と同時に呼気が吹き出す激しい音である。意識しないと、なかなか日本人には出せない音だ。paperだと、語頭の[p]は気息音を伴うが、語中の[p]は伴わない。

では、語末の[p]は?
これは、どちらでもかまわないそうである。capの最後の[p]に気息音をプラスしても、しなくても、どっちでもよいということ。
ここで先生が一言:ミック・ジャガーは、この[p]に気息音を伴って、かなり強く発音しますね~。

へぇ~っ!
この一言が気になり、家に帰るなりストーンズのDVDを観た。ミックの発音に注目したけど、なかなか語末の[p]が出てこない(というか気づかない)。
先生の話を聞いたときは、♪Start Me Upをチェックすればきっと判る!と思ったんだけど、結局、そんなに強い息を伴っているかどうか判別できなかった。

連休の谷間だし、体調も悪いからと先生が授業を早目に切り上げられたので、予定より早く帰れたのに、ミックのせいでかなりの時間をとられてしまった。でも、あいかわらず不敵な笑みを浮かべるキースおじいちゃんや、すっかり頭が真っ白になったけど元気なチャック・リヴェールの姿を見て楽しかったのでOKOK!
ぴちぴちのTシャツを着て、おなかをちらつかせて動き回るミックのパワーには感動すら覚えた。あれだけ手足を動かしていたら、肩こりの心配もなさそう。見習わねば。

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