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2007/03/03

寄り添うということ

母は膵臓がんだった。腫瘍ということにしてあったが、術後の定期検診の際、ひとりで医師に質問した。医師は無神経な余命宣告をした。母は父にだけ報告し、子どもたちには言わないことに決めた。弟とわたしは「知らないふり」をすることになった。

母とふたりでカナダに旅行したときも、わたしは「知らないふり」を貫かなければならなかった。母のひとこと、ひとことを心に刻みつけながら、涙は見せず、楽しい思い出をつくろうと努力した。母も病気に関することは一切話さなかった。
「次は、みれどに付いてきてもらわなくても、ひとりで行けるように、いろいろ覚えるわー」という母の言葉どおり、母のできることはなんでも自分でトライしてもらい、あえて手を出さないようにした。もっと楽な想いをさせてあげればよかった…と今になって思う。
知らないふりなどせず、一緒に、苦しんだり、落ち込んだり、泣いたり、感謝したり。。。母の気持ちに寄り添って残された日々を過ごしたかった。母の本当の気持ちを聞いてあげたかった。

だから、今はそのときの分まで、父の気持ちに寄り添いたいと思っている。そうすると、一緒に落ち込んだり、不安になったりして、思ってた以上にしんどい。
一方では、時間の許す限り、最新の情報を求めてネットをさまよう。医師の説明を正確に理解し、適切な判断ができるよう、患者と家族にとって情報収集は重要である。

がん患者の家族に鬱病が多いというのもわかる気がする。でも、寄り添っても、引きずられてはいけない。寄り添いつつ、前向きに「今」を生きる道を手探りしなくては。

偶然、ジャズ・ボーカリスト石野見幸さんの番組を見た。末期がんの彼女は食事をとることができず、栄養は点滴から。その袋を入れたリュックを背負って(!)、LIVEのリハーサルをこなしていた。ディナーショウだけ見たら、きっと病気だなんてわからないと思う。歌いたいという想いが彼女を支えているのだろう。
♪石野見幸さんのサイトはこちら♪

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