« 空とモクレン | トップページ | ダムに虹がかかるかな »

2007/03/14

胸にグッときたデンゼル

TVでみた映画「グローリー」について書こうと思いつつ、いつ見たのか思い出せないくらい時間が経ってしまった。デンゼル・ワシントンのファンの間でも人気のある作品で、ずっと気になっていたが、やっと見ることができた。

冒頭、南北戦争の戦地にいるロバート・ショー大尉(後に大佐に昇格)が故郷の母親にあてて手紙を書いている。かれは実在の人物で、その手紙も残っているそうだ。

ロバートは、エマソンの本を送ってもらった礼を述べ、His words come home to me like truth と書いている。
come home to sb(胸にグッとくる、しみじみと感じられる)って簡単で便利な表現だな。
そして、そのラルフ・ウォルド・エマソンの言葉を引用する。
※スクリプトはこちらから
"A deep man," he says, "believes that the evil eye can wither...
that the heart's blessing can heal...
and that love can overcome all odds."

字幕:
邪悪な者はやがて力を失い
祝福は傷をいやし
愛はすべての障害に打ち勝つ

エマソンって手紙に引用されるほど浸透していたのかー。というより、主人公の思想的背景を表すために使われたのかな。奴隷解放運動の背景にも、エマソンらのTranscendentalism(超越主義)と呼ばれる思想があったのだろう。。。とかすかな文学史の記憶をたどっていると、今度は奴隷制廃止論者として知られるフレデリック・ダグラスがちらっと登場した。かれは黒人を北軍に入隊させることを提唱していたらしい。

映画は、初の黒人部隊となった第54マサチューセッツ連隊を描いている。かんじんのデンゼルは主役ではないのだけど、今、思い出してみると、やっぱりデンゼルの姿ばかり頭に浮かんでくる。鞭打たれるときのあの表情。。。たまらない。そして、命を賭けた戦いの前夜、手拍子と唄で盛り上がる輪の中で、言葉少なに語る姿。

gloryとは縁のなかったかつての奴隷たちは、この戦いを通してそれを得ることができたのだろうか。
デンゼルのセリフにこんなのがあった。
Ain't nobody gonna win.
lt's just gonna go on and on.

|
|

« 空とモクレン | トップページ | ダムに虹がかかるかな »

Diary」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

英語」カテゴリの記事

コメント

私は主役のマシュー・ブロデリックのファンなんですけど、この映画で忘れられないシーンはマシュー演じる将校が、鞭打たれるデンゼルに始めて会うシーンですね。(みれどさんも書いているけど)

デンゼルの目。
劇中一番のシーンだと思います。

これで、デンゼルはアカデミー助演男優賞とったんでしたっけ?

マシューが主役なのに私ですらあまり彼の印象がないのは、マシューが歌って、踊って、笑っていないからなんだろうなぁ。
なんでマシューがこれに出てるのか今も不思議に思います。

投稿: minca | 2007/03/16 00:25

♪mincaさん
そうそう。あの目と一筋の涙でアカデミー助演男優賞をとったといわれているらしい。。。
マシューは、報酬の差別に怒って受け取りを拒否する黒人たちの前で、だったら自分も受け取らないと宣言するシーンがよかったな。

投稿: miredo | 2007/03/16 21:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 空とモクレン | トップページ | ダムに虹がかかるかな »