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2006/09/11

みんぱく と ケ・ブランリー

9月7日から「みんぱく」(国立民族学博物館)で「更紗今昔物語-ジャワから世界へ-」と題する特別展が始まった。布好き、更紗好きの私としては、昨年の「インドのサリー展」に続き、とても楽しみな展示である。
今年3月にバリに行ったとき、バティックのデザインについて、世界のあちこちに似たデザインがあるね~と同行したアメリカ人の美術の先生と話した。彼女はアールヌーボーとのつながりを感じると言ってはった。そんなデザインの世界への広がりを知ることができそう。大学が休みのうちにゆっくり観にゆきたい。

私はみんぱくからのメルマガを購読してるのだけれど、この特別展の案内が載っていた号には、今年6月パリにオープンしたケ・ブランリー美術館に関する記事があった。
ケ・ブランリーは、

非西洋の芸術と文化、とくに「アフリカ・オセアニア、アジア、南北アメリカの芸術と文化のための美術館」として新設された。

計画初期には、「基礎美術館」(Musee des arts premiers)あるいは「基礎文明美術館」(Musee des arts et des civilizations premiers)といった名称で呼ばれたこの美術館は、「基礎美術」という語が、未開美術や原始美術といった用語と同様に、それらの美術が人類の美術の初期の段階に留まっているといったイメージをいやおうなく喚起することを考慮し、最終的に、美術館が位置する地名を取って、ケ・ブランリー美術館と命名された。

シラク大統領は、「世界の芸術と文化に優劣は存在しない」とし、新しい美術館が、「文化を超えた対話の場となる」と演説したそうであるが、オープニングに参加した筆者は、美術館のいたるところに明確な二項対立を感じたという。

それは、同時に、西洋と非西洋、ヨーロッパと「アフリカ・オセアニア、アジア、南北アメリカ」の区別を前提とした考え方であることも事実である。率直に言って私にはそれは、西洋と非西洋のあいだに今一度「文明」と「未開」という区別を設定し、アフリカ・オセアニア、アジア、南北アメリカを改めて「未開視」(primitivize)するものに思えてならなかった。

こちらの参考サイトによれば、「他者の美術館」というネーミング案も挙がっていたとか。
こんなところにも自他を区別する認識が垣間見れるものなのかと、改めて人間の思考に刷り込まれているものの大きさを感じた。

私がみんぱくを好きなのは、大きな枠の中でみると、不思議と共通点があることに気づかされて、なんだかうれしくなってしまうからかもしれない。どこかでつながっているんだという感覚、大切にしたい。

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