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2006/08/25

「いなたい」の発生と伝搬

先日「いなたい」の謎についてコメントをくださったYAS竹田さんから、さらに詳しいコメントをいただきました。長くなるので…とメールを下さったのですが、私ひとりで楽しんでるのはもったいない!ので、こちらにUPさせていただきます。もちろん、YASさんには(無理やり?)ご了解いただいてます。

まず「いなたい」の語源は「田舎」以外ありえません。それ以外の言葉なら「いなたい」の意味そのものが違ってしまいます。「いなか」に「い」を付けて形容詞化するにあたり、「か」を「た」に変換して語感をよりブルージーにした所は、まさしく関西人のセンスですね。

「いなたい」の発生の時期ですが、これは70年代の半ばだと考えて良いと思います。つまり京都、大阪で起こったブルース、R&B、サザンロックといった「いなたい」音楽のムーブメントと軌を一にしている事に注目してください。これは洋楽に関しては始めての関西発のムーブメントでありました。「いなたい」音楽を演奏するミュージシャンが東京(つまり全国)に進出する事に伴って、「いなたい」が音楽業界内で一般化していったと考えられます。

またその頃起こった「マンザイブーム」による関西弁の全国メディア進出も、関西発の言語が受け入れられる素地になった事も関連しているでしょう。

昔のバンドマンは「いなたい」を何と言っていたか?の問題ですが、これは「くさい」もしくは「さいく」でしょう。当時、東京に進出した関西系バンドマン達は、東京弁化するのが一般的であったようです。

ただ、70年代半ばの「いなたい」音楽の興隆が起こるまで、「いなたい」音楽を良しとする価値観は日本にはありませんでした。今の耳で聞けば「いなたい」音楽の一つの代表とも言えるファンキージャズも、当時は流行最先端の「いかす」音楽であったはずです。

それから、「いなたい」音楽をこちらのミュージシャンが何と言っているかについてですが、ケニー・ワシントンはよく「greasy high cholesterol music」と言っていました。この言葉はそれほど一般的ではありませんが、まさに「コテコテ」ですよね。

♪YASさんはNY(Brooklyn:Paul Austerのご近所!)在住のジャズ・ベーシストさんです。お忙しいなか、コメントありがとうございました!(^^)♪

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コメント

「greasy high cholesterol music」、かなりウケました。深夜に一人で大笑い。すごいな~。

投稿: ひさ爺 | 2006/08/26 01:44

♪ひさりん
でしょ~!(^O^)
コテコテを超越してますよね。
ギトギトってかんじ?(^^;)

投稿: miredo | 2006/08/28 01:46

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